【VOISING】特別な今日を君と〜VOISING学園祭〜【いれいす】【すたぽら】【シクフォニ】

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すっかりVOISINGにハマりました。VOISING学園祭あまりにも楽しすぎて囚われてるので作りました。VOISING見始めたばかりであまり解像度高くないかもしれませんが、そういう時は優しく注意してください。

お話の内容的に関係ない時もありますが、基本的に二年生設定。VOISING学園祭のネタバレガッツリあります。

目録
りうら:また明日
-hotoke-:また明日
的中率100%の占い
初兎:また明日
ないこ:また明日
If:可愛いもかっこいいも
悠佑:ギャップ萌えのメイドさん
赤組:特別なライバル
青組:大嫌いな好敵手
いれいす:学園祭のジンクス
暇72：特別サービス
また明日
雨乃こさめ:本気の本音
また明日
いるま:また明日
好きな人だから
LAN:また明日
メンヘラの扱い方
すち:また明日
一息つくよりも
みこと:また明日
特別なお姫様
なつこさ:君の為に！
いるLAN:君と一緒に
すちみこ:君を独占したい
シクフォニ:学園祭のジンクス
Coe:また明日
可愛いメイドさんのかっこいい一面
Relu:また明日
唯一の勝者
如月ゆう:また明日
一生虜
くに:また明日
飼い主じゃなくて
こったろ:また明日

35種類の結果パターン

来てくれてありがとう！ - 2024年5月9日

「っあー！！また負けた！！」

叫ぶ男性客を横目に、私はドヤ顔の彼に話しかける。

「Relu君。」

「おっ、YOUやん。」

「大繁盛してるみたいだね。」

「ノーリスクハイリターンみたいなもんやからな。挑戦権は百円。Reluに勝ったらそれ以上の物を買ってもらえるわけやし。まあ勝てればの話やけどな。」

ふふふ…と悪い笑みを浮かべるRelu君。

「勝率は？」

「今のところ全勝やな。」

「強すぎるなぁ…。」

いくら三分の一の確率とはいえ、それを連続で引き続けるのは強運過ぎる…。

「折角やしYOUもやってく？」

「そうだね、挑戦してみようかな。」

「じゃーんけーん。」

二人の声が重なって。

「ぽん。」

「あ。」

「え。」

私の出した手はパー。Relu君はグーだった。

「…今日初負けや。…YOUは何が欲しいん？」

まさか勝てると思っていなかったから、考えてなかった。

「えっと…あ！じゃあRelu君とお揃いのヘアピンが欲しいな！それ、ずっと可愛いなーって思ってて…。」

「ああ、これ…？」

Relu君は自分の前髪につけている逆三角形のヘアピンに触れる。

「うん。駄目なら他の物考えるけど…。」

「…Reluが付けてるので良かったら一個あげるで？」

「え！？でも…。」

私が言い淀んでいる間に、Relu君はヘアピンの一つを外すと、私の前髪に止めた。

「…うん、似合ってる。かわええよ、YOU。」

「あ、ありがとう…。」

片手でそっとヘアピンに触れる。自分が身に着けている物をすぐに人に…。これって、期待してもいいのかな…。

「…本当は両方あげてもいいんやけど…YOUはもう一個欲しい？」

「え？一個で充分だよ！それに、Relu君とお揃いで嬉しいし…！」

私の言葉にRelu君は数秒考え込む。

「…ヘアピン、もうワンセット買いに行こうと思ってるんやけど、YOUも一緒に行かん？」

「い、いいの…？」

「おん。元々一緒に買いに行こうと思ってたんやけど…Relu君もYOUとお揃いにしたかったんよ。」

嬉しすぎて胸がキュンとした。…Relu君、私以外の人とも勝ったら一緒に出かけるのかな…。そう思っているとRelu君に耳元で囁かれる。

「デート、楽しみやな。」

「え…？れ、Relu君…？」

驚いてRelu君を見つめていると、Relu君はいたずらっぽい瞳で人差し指を立てた。

「YOUだけ。秘密やで。」

「っ…。」

…デート、って…しかも私だけって…そんなの期待しちゃうよ…！