羊が３３匹 ページ33
「あ、美麗。やっと来た」
「えへへ、ごめんね〜！友達と話してたら遅くなっちゃった！」
なんて笑顔で答える坂崎さんと見てうちの生徒会がどれだけ落ちぶれているのかがよく分かる。
坂崎さんのようにのノックもせずに入り、くだらない理由で遅れる人もいれば、一人に書類を丸投げし、仕事をしないやつもいる。
薄々思っていたが、ここまで酷かったとは……。
まぁこんなんだからトントンさんは渋々私を頼ることにしたんでしょうけど……。
まぁこの際何でもいいわ！！この二週間でどれだけトントンさん負担を減らせるか。
ふふ、とっても面白そうじゃない！！
「かい……いや、ゾムでいいや。
今すぐ今すぐ書類のやり方教えて！！」
ゾムにそう言うと、犬のように目をキラキラさせてこちらに寄ってきた。
「マジか！！A、俺を頼ってくれるん！？でもなぁ……俺書類苦手やから、、簡単になら……」
そんなゾムに本当は会長を頼ろうとしたって言ったらきっと拗ねるだろうから言わないでおこう。
ひとまずゾムから簡単に書類の捌き方を教えてもらった。
苦手だ、とか言っていたけど、意外と出来るようで説明は分かりやすかった。
黙々と書類を捌いていると“鬱です☆終わりませんでした☆”という付箋の貼られている報告書が出てきた。
鬱って誰やねん！！そう思い、重い腰を起こそうとすると坂崎さんの声が休憩室から聞こえてきた。
「う、鬱君！！こんなところで何するの！？トントン君が起きちゃうでしょ！！」
何をしているのかは全く分からないが、こちらに聞こえる声で喋っている。
それでは逆にトントンさんが起きてしまうだろ……そう思いもう一度立ち上がろうとすると、
「大先生！！ええ加減にせえや！！」
背の低い男が勢いよく休憩室の扉を開けた。
あぁ、大声で話してること注意してくれんのかな。そう思っていたのだが全く違った。
「抜け駆けして美麗に手ぇ出そうとすんなや！！」
「そうだそうだ〜！」
「ほんとっすよ大先生」
「そうだそうだ〜！！抜け駆けは卑怯ですよ〜」
背の低い男から次々と抜け駆けやらなんやらと大先生？に言っていた。
なるほど、こいつらは恋に目がくらんで人に配慮も出来ないのか。
恋は盲目。まさにこのことだ。
イラっときた私は事の発端であろう坂崎さんの隣に座っていた眼鏡野郎の元まで行き、
バチンッ！
平手打ちをかましてやった。
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柚子。(プロフ) - うぃるそんさん» ありがとうございます！！！！頑張ります！！ (4月27日 22時) (
レス) id: e4888bfbe3 (このIDを非表示/違反報告)
うぃるそん - あー！！本当に大好きすぎます！これからも頑張ってください！！ (4月22日 23時) (レス) id: 4b19bdf32e (このIDを非表示/違反報告)
柚子。(プロフ) - ーーーさん» えへへ、ありがとうございます！！ (3月7日 20時) (レス) id: e5709cfba7 (このIDを非表示/違反報告)
ーーー - 好き······ (3月7日 18時) (レス) @page47 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 大好きです！（突然の告白）頑張ってください！ (10月12日 16時) (レス) id: bf3237f3d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚子。 | 作成日時：2022年10月8日 9時
