ナスタチウム ページ8
gr「うーん…」
『どうしたんですか総統』
gr「……戦争してくれる国いなくなったンゴ!!!!」
はい、戦争依存症でしたか。
『トントン薬』
tn「はいお薬出しときますねー」
戦争が幕を閉じ、何事もない平凡な日々が戻った。
シャオロンとゾムの喧嘩(物理)を眺め、エミさんと本を読む午後を過ごし、ペ神さんに器具を教わる。
今していることは完全に好奇心旺盛な子供と一緒だ。
今日は町に下りてみようと思う。一人で出歩く許可をもらった。
相変わらず何も変わってない。賑やかな人々も、町を染める店の暖簾も。
少し大きな花壇には、白に赤の罰点が描かれた覆面を着けている人がいた。花を大事そうに手入れしている。
その様子をじっと見ていたことに気づいたのか、
「…?見る?」
と手招きをされ、言葉に甘え彼に近寄った。
「ナスタチウムっていう花達だよ。グルッペンって人が選んだんだけど、花言葉が―――」
『“愛国心・勝利・困難に打ち勝つ”……あの人が好きそうな言葉だよね、選んだ理由がよく分かる。』
「…君もしかしてAって子?」
この人は ひとらんらん というらしい。
軍の一員で、確かロボロが「動物とか花好きな常識人」と話してくれたっけ。
『はじめまして。会ったこと無かったね』
ht「…うん」
少し歯切れの悪くなった返事に違和感を覚えつつも、この花の手入れを手伝った。暇だったからね。
雑草を抜き水をやり、この国 というか軍ではありえない程平和な時間だったと思う。
ht「L国行ってたってね。帰ってこれて良かった」
『…私なんかに幹部二人も割いたこと、ちょっと申し訳ないけど。』
思っていたこと そのままを口にした。
すると ひとらんは、信じられないという顔をしてこちらを凝視する。何かおかしな事でも言っただろうか。
私が下手をしたせいで戦争後の国の有力人物を遠出させてしまったのだ。
これは普通なら詰められて然るべきの事態。いくら総統のお気に入りとはいえ申し訳無さが何よりも勝る。
『何?だってそうじゃないの?物凄く迷惑かけたよ、私なんか放っておけば勝手に帰ったかもしれないのに。』
ht「…なぁるほどねぇ……」
城への帰路の会話。
ひとらんは顎に手を当てうんうんと頷く。正直何がなるほどなのか一切分かっていない私は、頭上に疑問符を浮かべながら総統の元へ帰った。
ht「(変わった子だ…エミさんが庇う理由が分かったよ)」
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オバケ(プロフ) - プチトマトのチーノwww変な二つ名ついてるwww更新頑張ってください。 (4月21日 8時) (
レス) @page14 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - ふみさん私もです!めっちゃ良いお話です❣️更新頑張ってください〈^o^〉シャオちゃんの顔文字だよ! (3月29日 10時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - めちゃくちゃいい話です!!! 高評価とコメントお気に入り登録させていただきます👍 (3月16日 10時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2024年3月15日 17時
