氷砂糖 ページ12
ｶﾁｯ
部屋が暗闇に包まれた。
若干不安になり、持っていたホットミルクを机にあった場所にそっと置く。
窓から差し込む月明かりも殆ど無く、聞こえるのは固形がぶつかる音だけ。
ショッピの居場所もわからず声を出そうとした瞬間、自分の右手にショッピの手が触れてきた。
『、……ショッピ?』
shp「あぁいや、Aさんどっか行ってへんかなって…」
『…そう』
手はとりあえず振り解き、数秒待っているとショッピの声がかかる。
shp「ちょーっと見ててくださいねー」
バキっ、と氷砂糖の砕ける音と共に、ほんの一瞬青白い光が弾けて見えた。
静電気のようなあれでは無く、弱った蛍がようやく光ったようなか細い光。
以外にもそれが綺麗で、思わず声を漏らした。
『わ……な、何今の?もっかい見たい…』
shp「ふはッ、やっぱ興味持ちますよね!」
「今の、“摩擦ルミネセンス”っていうんですよ。なんか昔うちの国の誰かが見つけたらしくて、もしかしたらAさん知らんかな〜って。ほら、これ持って」
渡されたペンチに氷砂糖を挟み、力を込めると砕けた氷砂糖がまた青く光を放つ。
自分が知らない現象が楽しかった。どの国に行っても耳にしなかった単語だ。
shp「ま、楽しんでくれて良かった。てかホットミルク冷めますよ」
『あぁ…飲む飲む』
半ば夢中になっていたのかもしれない。気づいたときには眠気に襲われ、ショッピの肩を借りてウトウトしてしまっていて。
shp「ん、眠いんすか?ベッド使います?」
『いやいい……』
shp「今その状態で階段降りてったら転げて死にますよ!僕は床でも寝れるんで、ほら」
この時は本当にどうしようもなかった。目を開くのも面倒臭いくらい眠くて眠くて…ショッピに抱えられ白いベッドの上で横になる。
shp「Aさん、最近忙しそうでしたしね」
『ん……』
shp「…あれ、寝ちゃったか。
―――ハッ、もう少し警戒とかせぇへんのかな?
…可愛い寝顔しちゃってまぁ……
じゃ、Aさん―――お休みなさい。」
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オバケ(プロフ) - プチトマトのチーノwww変な二つ名ついてるwww更新頑張ってください。 (4月21日 8時) (
レス) @page14 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - ふみさん私もです!めっちゃ良いお話です❣️更新頑張ってください〈^o^〉シャオちゃんの顔文字だよ! (3月29日 10時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - めちゃくちゃいい話です!!! 高評価とコメントお気に入り登録させていただきます👍 (3月16日 10時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2024年3月15日 17時
