体温に近い赤 ページ2
十二人――――――あと一人
返り血で真っ赤に染まった私を、まるで怪物を見るような眼差しで睨む。
こんなに汚れるのは初めてだ…
でも、“楽しかった”。
今の私は笑っている。
「……,Cheshire Cat」
『え?』
「
……あ、視界確かにスッキリしてる。
最初の攻撃で切られてたのかな? まぁもうどうでもいい。
『そうだよ。』
このナイフを投げつけて終わる。
腕力は無くても、振る速度 投げる速度は優秀なはずだ。
ナイフは丁度 鎖骨下あたりを刺した。太い血管があるはずだから、もう助からない。
苦しい声と鉄の匂いがこの空間に広がっていた。
その中に立ち尽くす 体温に近い赤を被った人間。
◇
em「笑わなくなったら姿を消すそうですよ、不思議ですよね」
◇
本当にそうかな?
私は逆だと思うよ、エミさん。
《皇帝執務室》
・猟犬の実体化の直前、酷い刺激を伴った悪臭が発生する為 襲来は一応察知できるが、その時点で既に手遅れとなっている。
ティンダロスの猟犬の幼形成熟
酷い血と死臭を伴ったAの襲来を察知しようが、
その時点で既に手遅れとなっている。
『…こんばんわ。』
「
『さぁ…なんでだろう』
「
『…あ、そっか。
ガタガタと震えだす手で 必死に何かを持っている。
黒い、その殺人に特化した形状の口が私の左目を向いている。
そのまま引き金を引けば頭内を真っ直ぐ撃ち抜かれて死ぬだろう。
怖い?
そんな感想よりも先に、この言葉が出てきた。
口の端をニヤッと上げ、あまりにも反射神経の遅いこいつへ少し軽くなったナイフを投げつける。
Aは楽しげに こう発した。
『…拳銃使えたんだ、お前』
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オバケ(プロフ) - プチトマトのチーノwww変な二つ名ついてるwww更新頑張ってください。 (4月21日 8時) (
レス) @page14 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - ふみさん私もです!めっちゃ良いお話です❣️更新頑張ってください〈^o^〉シャオちゃんの顔文字だよ! (3月29日 10時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - めちゃくちゃいい話です!!! 高評価とコメントお気に入り登録させていただきます👍 (3月16日 10時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2024年3月15日 17時
