途絶える声 ページ1
ビ――――…
ビ―――――…
『…見つかった』
監視カメラは無いはずだ。そして人の目に捉えられたわけでもない。
なら一体―――
rb「“引け。”」
『……無理だ、ここは捕まる』
rb「“逃げるんや…頼む、死なんといて…ｯ”」
『ロボロ。私情が入ってるよ。
君の声は、我々国の為に使って』
rb「“A…っ!!”」
この場に感情は持ってくるな。心配してくれる気持ちを無碍にするのは心が痛むが、
…それどころじゃない。
さて、生きて帰還できるか怪しくなった。
「Ошол көрүнүш...」
「Аны басып алыңыз!!」
ざっと十三人くらいか。
相手は銃も剣も持っている。比べ私は小さなナイフ一つ。
襲いかかってくる男の剣が頬をかすったが、右手に持ち替えたナイフは男の首にしっかりと刺さった。
毒は即効性。
まずは一人。
拳銃がこちらを向いているのを確認し、子供だからと油断し飛び掛かる一人を避けながら盾にする。
バンｯ‥
…これで二人。
こいつから奪い取った剣で四人殺ろう。
大人数との近接戦闘は私が有利だ。
小柄という弱点を上手く活用しろ。この距離で拳銃は仲間に当たる事を考慮させてまず使わせない。
臓器をナイフで抉り、奪取した銃で脳天を撃ち抜き、
建物の一角は既に血の海となった。
◆
rb「“A……!?A!! 応答!!!”」
あぁ…どうする、
Aの声がせんくなった。
戦闘の音も聞こえなかった。最後に聞いたのは警報音と、「俺の声は我々国の為に使え」という なんともAらしい言葉や。
その後“ガッ”と音がして、無音になった。
……裏切った…、?
んなわけ あらへん…よな、Aやで
グルッペンにちゃんと『帰還する』って誓ったんや。
インカムを落とした、とかそういう くだらん事情であってくれ。
もしくは故障とか、単純に声が届かん場所とか―――
rb「“ｯう、…っグルッペン…”」
os「……もうちょっとだけ、信じてやろう?」
gr「…」
―――俺の声は、我々国の為に。
せめてこれは守ろうや。Aがもし、…死んでても、約束くらい守ったろうや?
rb「“……北西四km、ショッピ向かえ。上空およそ三百m 三機、先頭が特攻用――――――
久しぶりに、手が震えている。
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オバケ(プロフ) - プチトマトのチーノwww変な二つ名ついてるwww更新頑張ってください。 (4月21日 8時) (
レス) @page14 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゲリラ - ふみさん私もです!めっちゃ良いお話です❣️更新頑張ってください〈^o^〉シャオちゃんの顔文字だよ! (3月29日 10時) (レス) @page6 id: 3562e297db (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - めちゃくちゃいい話です!!! 高評価とコメントお気に入り登録させていただきます👍 (3月16日 10時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天然記念ゴミ | 作成日時：2024年3月15日 17時
