第53話 ページ8
貴方side
曰く、軍も警ギもあまりにも強盗団が捕まらないから今残っているカフェを囮に使っている可能性がある。との事
まぁ、そうだろうな。俺だって自分の店を囮にしてるわけだし。何とも思わない
けど、総統様はどんどん荒れていく店内と俺の呟きを聞いてちょっと心が痛くなったらしい
総統って言うからには、それなりに人間の心ない奴なんだろうな。とか勝手に思ってたけど、そうでもないらしい
後ついでに、教授になんて言おうかを必死に考えている様子でもある。出禁を1日で解除させるような常連様だから
ブチギレるのが正直目に見えてたりはする。でも俺は別に店やらなきゃ死ぬわけじゃないし、と割と楽観的だ
グ:ううむ、どう言い訳したものか、、、あいつブチギレるやろうしな、、あいつがキレると連鎖的にゾムも、、、
と、隣でぶつぶつ呟き続けている総統様を尻目にカウンターからひょこっと少し顔を出してみたら
一瞬で窓の向こう側にあった銃口がこっちを向いたのが見えて素早く頭を引っ込めれば
後ろの棚に弾丸が何発も捩じ込まれた、随分と腕がいいのに野蛮な奴らだ
例の教団が関わると人がバーサーカーになりやすいが、此処まで正確な技量を持った奴らだと骨が折れるな
でも、そろそろこれ以上店が荒らされるのはご勘弁願いたい頃合いだ。そこまで考えたらやる事は一つ
レジ下の棚からリボルバー型の麻酔銃を出してきて、3.2.1でカウンターの下から飛び出した
それと同時に窓の外にフラッシュバンを投げ、店内では煙玉を転がして煙幕を広げる
口からはお決まりの言葉が誰に言うでもなく溢れた
貴:Are you ready？
怪盗業中じゃないが、今回は特別演出だ。パチンと指を鳴らせばふわりと店の外に瞬間移動する
目の前にはフラッシュで目をやられた強盗団らしい奴らが六人いる。敵に背後を取られたら誰でもおしまいだ
弾数は丁度六発。しっかり一人一発撃ち込んでやれば裏社会特製の即効性麻酔の効果で見事にぶっ倒れた
これ、毎度思うけど魔法より恐ろしいと思う。今や廃れた魔法より、現代の技術の方が怖い
煙幕が完全に消えた頃には、強盗六人組はロープで縛られて店のドアの前に放置されていた
警ギに通報しようとしたが、電話線が切られたのか撃ち合いで切れたのかわからないが通報できなくて
小さくため息を吐いた俺を見て総統様が唖然としているのを暫く不思議に思いながら眺めていた
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ゆき - この作品シリーズ大好きです。体調に気をつけてください…。更新も頑張ってください。 (1月5日 10時) (
レス) @page38 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 言い方あれなんですけど、みんな着いてくってピクミンみたいですね... (11月20日 20時) (レス) @page38 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 地球温暖化で冬はもっともっと冷え込むらしいので、体調にはお気おつけを...。更新は嬉しいですけど体調崩しましたの報告は悲しいですよ!!! (11月14日 17時) (レス) @page34 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - さ、最近更新が多くて、すごくとても本当に嬉しいのですが……お身体は大丈夫なのでしょうか、心配です…。余計なお世話であれば申し訳ないのですが、どうかお身体には気をつけてお過ごしください…。更新、頑張って下さい！ (11月11日 11時) (レス) id: 6e020b870e (このIDを非表示/違反報告)
沙桜(プロフ) - お仕事頑張ってください！！！ (10月22日 15時) (レス) @page21 id: 0814c8ebc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月9日 2時
