第87話 ページ42
貴方side
不意に、視界に最近見慣れた金髪が映ってうげっと思った
一応想定していた事とはいえ、目の前に突きつけられると焦るものだな。と思いながら
前の方でブルーサファイアの死神の瞳を物珍しげに眺めている総統様に苦笑する
ステリア帝国軍と我々軍は表面上は仲良くしてるし、招待くらいされてるよな。とか考えながら
魔法で変装してるからバレるわけないってわかってるのに、本能が警戒しておけ。とうるさい
総統様もオスマンさんも相当に目が良い。しかも非現実な事をさらっと受け入れる懐の深さというか歪さがある
それは暫く側にいたからこそわかった事で、俺がここまで理解しているのだから
向こうもある程度、俺の事を理解していると思った方がいい。接触しないように最新の注意を払うべきだな、と
スッと人混みの中に身を沈ませて、我々軍一向からゆっくりと、不自然に見えないように慎重に離れた
オークション開始までにはまだ2時間ほど余裕がある。その間にどのルートで盗るか考えないとな、と
露店を見るフリをしながら警備の数なんかを把握していれば、1時間ほど経った頃ラビから連絡が来た
「ラ:A！もう一個の瞳、見つけたよ〜！！
貴:よくやった。護衛は？
「ラ:ぱっと見三人。
貴:人形箱は？
「ラ:見て回ったけど、外にはないね。どこかの建物に大量に置かれてるのかも。
貴:外にないならそうだろうな。巻き込まれても面倒くさいし、そっちから盗るか。
「ラ:僕の場所わかる？
貴:わかる。
「ラ:おっけ〜！じゃあ待ってるね！！
プツッと通信が切れてから、真っ直ぐラビの方へ迎えば問題なく合流できた
瞳を持っている教団員はぱっと見一般人に見えるが、俺たちの目から見たら持っている魔力が
そこらのやつより異常な程に多くて一目瞭然だ。さっさと盗るか、とラビとアイコンタクトをする
ラビは小さく頷くとスッと下がった。何かあったら自分が一番危ないとわかっているからだ
ラビが安全圏まで下がったのを確認してから、俺は普通に教団員に近づいた
そしてすれ違い様、軽くぶつかる。ペコリと頭を下げて、さっと死角に入って
その場にいる全員の視界から消えた
俺の手の中には美しいルビーの死神の瞳がある。魔法でをスッただけ、実に簡単な仕事だった
瞳さえなければ人形遊びはできない。後は展示されたブルーサファイアを盗るだけで今日の仕事は終わりだ
あーあ、このまま何もないまま終わればいいんだけどな
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ゆき - この作品シリーズ大好きです。体調に気をつけてください…。更新も頑張ってください。 (1月5日 10時) (
レス) @page38 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 言い方あれなんですけど、みんな着いてくってピクミンみたいですね... (11月20日 20時) (レス) @page38 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 地球温暖化で冬はもっともっと冷え込むらしいので、体調にはお気おつけを...。更新は嬉しいですけど体調崩しましたの報告は悲しいですよ!!! (11月14日 17時) (レス) @page34 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - さ、最近更新が多くて、すごくとても本当に嬉しいのですが……お身体は大丈夫なのでしょうか、心配です…。余計なお世話であれば申し訳ないのですが、どうかお身体には気をつけてお過ごしください…。更新、頑張って下さい！ (11月11日 11時) (レス) id: 6e020b870e (このIDを非表示/違反報告)
沙桜(プロフ) - お仕事頑張ってください！！！ (10月22日 15時) (レス) @page21 id: 0814c8ebc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月9日 2時
