第86話 ページ41
貴方side
会場につくと昨日予想した通り、警備が倍になっている上に殆どの出店の位置が変わっていた
流石ステリア帝国主催の宝石展。一応最低限、対策はしてくるか。まぁ、そうだよな
貴:ルフナの名前も力を持ったな。
ラ:本当にね。
ラビの返しに口角が少し上がる。我ながら、怪盗業を楽しんでいるらしい
貴:取り敢えず瞳の場所を確認するぞ、ラビ。
ラ:はーい！！どっちから確認する？
貴:展示の方。持ち歩かれてる方は下手に探知すると事を前倒しにされかねないからな。
ラ:それもそうだね。
そう返事をしつつ、しれっとどこから買って来たのか綿飴を食べているラビに思わずため息を吐く
貴:オマエさぁ、、、。
ラ:何か食べてないと不自然かなって！！
貴:それ昨日も言ってたろ。
ラ:うん！！美味しいよ！！Aも食べる？？
はい！と差し出された綿飴を苦笑しながら受け取って口に入れれば、口内に甘い綿飴の味が広がって一瞬で消える
お菓子の中ではクッキーが一番好きだけど、綿飴も悪く無いな。お祭りの時期になったら特別に作って出してみようかな
なんて考えながら、怪しまれない程度に目を動かす。数メートル進むだけで結構苦労する程の人がいる
私服の警備員もかなりの数配置されている。こちらを完全に舐めているわけでは無いみたいだな
暫く流されるがままに歩いていれば、ラビがなんの声かけも無しに俺の手を握った
チラリとラビを見て、俺を映していない瞳の先に視線を移せばその先に鎮座している本日のターゲットと目が合った
貴:こりゃまた、、隠す気ない置き方されてるな。
ラ:天下のステリア帝国様だからね！隠すなんてそこらの山より高いプライドが許さないんだろうね！！
貴:まぁ、それもそうか。
ラ:どうする？もう盗っちゃう？？
貴:いや、、、もう一つの瞳の場所把握してからだな。
ラ:魔法使う？
ラビに問われて考える。魔法を使えば一発だ。でも探知されるようなことがあれば懸念していた事態になりかねない
でも、これだけの人海の中で目的の一人を見つけるのは正直骨が折れるし面倒臭い
うーん、と悩んでいればラビは俺の考えをあらかた把握したのか、クスクスと笑いながら言った
ラ:僕が探そうか？僕の方が探すの得意だし！
貴:そうだな、任せる。見つかったら連絡しろ。
ラ:おっけ〜！！
じゃ！とチョコバナナ片手に人混みの中に消えて行った内通者に苦笑しつつ
俺はただ、展示されたブルーサファイアを見ていた
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ゆき - この作品シリーズ大好きです。体調に気をつけてください…。更新も頑張ってください。 (1月5日 10時) (
レス) @page38 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 言い方あれなんですけど、みんな着いてくってピクミンみたいですね... (11月20日 20時) (レス) @page38 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 地球温暖化で冬はもっともっと冷え込むらしいので、体調にはお気おつけを...。更新は嬉しいですけど体調崩しましたの報告は悲しいですよ!!! (11月14日 17時) (レス) @page34 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - さ、最近更新が多くて、すごくとても本当に嬉しいのですが……お身体は大丈夫なのでしょうか、心配です…。余計なお世話であれば申し訳ないのですが、どうかお身体には気をつけてお過ごしください…。更新、頑張って下さい！ (11月11日 11時) (レス) id: 6e020b870e (このIDを非表示/違反報告)
沙桜(プロフ) - お仕事頑張ってください！！！ (10月22日 15時) (レス) @page21 id: 0814c8ebc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月9日 2時
