第50話 ページ5
貴方side
店の中に静かな重圧が広がっているのがわかる
本人はそんなつもりないんだろうが、いるだけでその場に圧をかけてしまう人間は存在する
コイツはそう言うタイプなんだ。伊達にトップはってない、って事なんだろうけど
タイミングが心底悪い。強盗団が来るなら今夜、つまり今からって事になる
別に客を守りながら戦えないわけじゃないけど軍の総統ってのが嫌な所だ
俺を探してたって話してたのを聞いてるから余計に嫌だ。今からでも帰ってもらおうかな
とか、そんな事を悶々と永遠に考えていればチリンチリンと机に置いてあるベルが鳴らされた
ハッとして普段通りにメモを持って注文を取りに行けば、ニコニコ満面の笑みで注文される
グ:紅茶はダージリンのオータムナルで頼む。クッキーはこのバタークッキーで。
貴:はい、ご注文ありがとうございます。直ぐにお待ち致しますので少々お待ちください。
営業スマイルを浮かべつつ、軽く頭を下げてその場を後にする。取り敢えず落ち着こうと思って
いつも通り、注文された紅茶を淹れる事にした。淹れている間は余計な事を考えなくて済むからいい
紅茶を穏やかに淹れ終えて、紅茶とクッキーの乗った小皿をお盆に乗せて席まで運んで静かに置いた
紅茶を淹れたお陰で落ち着いて来た。と言っても現状は何も変わらないのだから考えないといけないけど
総統様は出された紅茶とクッキーを見ては、他のお客様となんら変わりない微笑みを浮かべている
お客様を選びはするが、差別はしない。誰だってお客様だ。動揺して大切な事を忘れてしまってた気がする
タイミングは確かに悪いし、人選も最悪だけど。俺はこのカフェの店主なんだから
このカフェのお客様は俺が守らないとな
そんな事を考えた瞬間、店のドアが荒々しく開かれた音がした。即座に振り向けばそこには
汗だくな置いて行かれて必死に探していたらしい我々国軍兵士、もとい護衛官さん達がいた
ぜーぜーと息をしている彼らを見てから席に座っている総統様を見れば「うわっ！」とでも言いたげな顔をしている
いや、うわっ！じゃないだろ。と冷静に突っ込みたい気持ちを教えて取り敢えず入ってきた人達に声をかける
貴:い、いらっしゃいませ？
「すみません、、そこの、、、その人の連れです。
「突然すみません、、、。
ぜーぜーと未だ荒い息をしながら総統様をジロッと睨む護衛官さん達にまた笑いそうになって我慢した俺は偉いと思った
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ゆき - この作品シリーズ大好きです。体調に気をつけてください…。更新も頑張ってください。 (1月5日 10時) (
レス) @page38 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 言い方あれなんですけど、みんな着いてくってピクミンみたいですね... (11月20日 20時) (レス) @page38 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 地球温暖化で冬はもっともっと冷え込むらしいので、体調にはお気おつけを...。更新は嬉しいですけど体調崩しましたの報告は悲しいですよ!!! (11月14日 17時) (レス) @page34 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - さ、最近更新が多くて、すごくとても本当に嬉しいのですが……お身体は大丈夫なのでしょうか、心配です…。余計なお世話であれば申し訳ないのですが、どうかお身体には気をつけてお過ごしください…。更新、頑張って下さい！ (11月11日 11時) (レス) id: 6e020b870e (このIDを非表示/違反報告)
沙桜(プロフ) - お仕事頑張ってください！！！ (10月22日 15時) (レス) @page21 id: 0814c8ebc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月9日 2時
