第81話 ページ36
貴方side
暫くブチギレている兄さん様を横チラチラ見ながら紅茶の準備をしてたんだけど
淹れようかなー、って時にチラッと見たら兄さん様がハリセンを振り上げてるのが見えて仕方なく止めに行った
貴:お客様。
兄:なに？
貴:紅茶をお淹れしますので、、おかけください。
兄:、、わかった。命拾いしたな、グルッペン。
グ:ははは、まったくだ。
苦笑しながら乱れた髪を護衛隊の隊員に直してもらいつつ着席する総統様
紅茶を淹れるのはいいけど、時間がいつもより速い。トントンさんとオスマンさんを呼ばないとな。と
声をかけようとした所でタイミングよくお二人が入室してきた。どうやら護衛隊の隊員が呼びに行っていたらしい
まじで有能だな。と思いつつ声をかける
貴:少し速いですが、宜しいですか？
ト:もちろん。
オ:ええから来たんやで！って兄さんもおるやん。兄さんも参加すんの？
ト:用事あるんやなかったか？
兄:その用事がここにおるんよな。
グ:店主殿のお店に行きたかったらしい、、、ついさっきしこたま怒られた所だ。
ト:妥当やな。
オ:ほんまにな。
お二人に詰められてうぐぐ。という効果音が聞こえそうな表情をする総統様を尻目に静かに紅茶を淹れ始める
するとみんな何故か黙る。カーテンのはためく音と、外で声を掛け合う鳥の音が聞こえてくるのみになる
まるで別世界にトリップした様な気分になる。まぁ俺はただ紅茶を穏やかに淹れるだけだけど
ふわりと立ち上がって舞い始める紅茶の香りに、コックに焼く様に頼んでおいたクッキーがタイミング良く運ばれてくる
そっと溢さない様に机まで運んで、全員の前に並べておけばいつもの様に穏やかな笑顔が視界に入る
毎日の事となると、人間は慣れて反応が薄くなるものだ。でも、この人達はそれが無い
穏やかだ。ずっとこうならいいのに、と無意識にでも願ってしまう程に。ここは俺のカフェと同じ世界だ
貴:ごゆっくりどうぞ。
そう言葉を残して静かに下がれば、全員同じ動作で匂いを嗅ぐのだから本当に面白い
営業スマイルを崩さない様にしつつ、茶器を洗おうと総統様方から背を向けた瞬間
一瞬冷水をかけられた様な感覚がして、反射的に振り向けば、眼鏡に何かが反射する
それの正体を理解したなら、行動は一瞬
砂糖瓶を手に取って、思いっきりぶん投げた。刹那、ガラスが割れて銃弾が砂糖瓶を貫き、総統様の眼鏡を飛ばした
茶器投げなくてよかった。ってまじで思った
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ゆき - この作品シリーズ大好きです。体調に気をつけてください…。更新も頑張ってください。 (1月5日 10時) (
レス) @page38 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 言い方あれなんですけど、みんな着いてくってピクミンみたいですね... (11月20日 20時) (レス) @page38 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 地球温暖化で冬はもっともっと冷え込むらしいので、体調にはお気おつけを...。更新は嬉しいですけど体調崩しましたの報告は悲しいですよ!!! (11月14日 17時) (レス) @page34 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - さ、最近更新が多くて、すごくとても本当に嬉しいのですが……お身体は大丈夫なのでしょうか、心配です…。余計なお世話であれば申し訳ないのですが、どうかお身体には気をつけてお過ごしください…。更新、頑張って下さい！ (11月11日 11時) (レス) id: 6e020b870e (このIDを非表示/違反報告)
沙桜(プロフ) - お仕事頑張ってください！！！ (10月22日 15時) (レス) @page21 id: 0814c8ebc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月9日 2時
