第76話 ページ31
貴方side
不意に窓から冷たい風がカーテンを揺らして入って来た
もう秋で、明後日は展覧会だ。明日には下見でもしに行くか、とぼーっと窓の方を眺めていれば
そっと手に触れられて驚きつつ反射的にそちらを見れば、オスマンさんが俺の手を取っていた
貴:なにか？
オ:Aさんって、ナイフとか使う？
貴:ナイフ、ですか？包丁ではなく？
オ:うん。中型の、、サバイバルナイフとか。
質問の意図がよくわからない。けど、別に隠すことでもないし誤魔化す必要もないな。と判断して答える
貴:使いませんよ。扱えはしますが、、、滅多に持ちません。
オ:そっか〜。
ト:なに？どうしたん、急に。
トントンさんが俺の言いたかった事を代弁する。オスマンさんは苦笑しながら言った
オ:いや、Aさんばり強いって聞いたから気になってん。
グ:そう言えば、強盗団を鎮圧させたのも店主殿だったな。自衛方法は誰に習ったんだ？
貴:親です。カフェを開くなら強盗が入って来てもお客様を守れるように！と条件をつけられまして。
グ:おぉ、そうだったのか。さぞかし強いお父上なのだろうな！！会ってみたいものだ！！
貴:父ではなく母です。
グ:なに！？これはすまない、、、勝手に父親だと思ってしまった。
ト:わいもや。はえー、、Aさんのお母様、教えられるくらい強いんやなぁ。
オ:女傑めう〜！もしかして紅茶とクッキーもお母様から？
貴:はい、母に教えてもらいました。私に父はおりませんので、、全て母からの受け売りです。
俺の言葉に驚いた様子を見せる御三方。別に父親がいないのなんか変わった事じゃないだろ
そんな意味を込めて微笑んでやれば、その意図を汲み取ったのか御三方はふっと笑った
グ:お母上は素晴らしいお方なのだろうな。店主殿を見ていたらわかるぞ。
ト:せやな。所作とか、育ちやもんなぁ。
オ:紅茶もクッキーもええ趣味してはるんやろな〜！会ってみたいめう〜！！お母様って、今何してはるん？
貴:、、自宅で療養しております。私を産んでから年々身体が弱ってしまいまして、、、最近は眠ってばかりです。
そう言いつつ紅茶を空になった三つのカップに注ぎながら答えて、顔を持ち上げたらパチリと総統様と目があった
心配が滲み出るような紅色の瞳に一瞬戸惑って固まってしまう。俺の親のことなんか、仕事と何も関係ないだろ
何でそんな顔するんだよ。なんて、言えもしない言葉を胸の奥で浮かばせては静かに苦笑していた
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ゆき - この作品シリーズ大好きです。体調に気をつけてください…。更新も頑張ってください。 (1月5日 10時) (
レス) @page38 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 言い方あれなんですけど、みんな着いてくってピクミンみたいですね... (11月20日 20時) (レス) @page38 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 地球温暖化で冬はもっともっと冷え込むらしいので、体調にはお気おつけを...。更新は嬉しいですけど体調崩しましたの報告は悲しいですよ!!! (11月14日 17時) (レス) @page34 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - さ、最近更新が多くて、すごくとても本当に嬉しいのですが……お身体は大丈夫なのでしょうか、心配です…。余計なお世話であれば申し訳ないのですが、どうかお身体には気をつけてお過ごしください…。更新、頑張って下さい！ (11月11日 11時) (レス) id: 6e020b870e (このIDを非表示/違反報告)
沙桜(プロフ) - お仕事頑張ってください！！！ (10月22日 15時) (レス) @page21 id: 0814c8ebc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月9日 2時
