第74話 ページ29
貴方side
開かれたドアをくぐって入室すれば、ニコニコ笑顔の総統様がいつもの休憩スペースのソファーに座っていた
窓際から後ろまでしっかり護衛官が立ってるんだから、ここで最も尊い方なのは間違いないはずなのに
どうしてこうも子供っぽいと言うか、重厚感のあるオーラを纏っている割に軽いと言うか何と言うか、、、なんて
少し不敬な事を考えつつ、近づいていけばいつも通り用意された紅茶セットを手に取ってただ無心で紅茶を淹れる
そっと総統様の前におけば、三日間変わらない瞳で嬉しそうなオーラを咲かせて口をつける
グ:うむ、やはり美味いな。今までかなりの数のカフェに立ち寄ったが、店主殿の紅茶が一番舌に馴染む。
貴:ありがとうございます。
グ:クッキーも美味かった記憶がある。良ければ焼いてきてくれないか？
貴:、、、私の仕事は今日までですが？
グ:それなのだが、、、店主殿さえ良ければ店が直るまで此処に紅茶を淹れに来てくれないか？
パチリとあった瞳は真実ばかりを語る。別に次の怪盗業まで時間はあるし、お店はまだ直らない
対価をもらえるなら、悪い話じゃ無い。けど正直面倒くさいんだよな。だって、まだ内ゲバしてるし
貴:私は此処が危険な場所だと心得ておりますよ、お客様。カフェでは爆発音は聞こえませんから。
グ:それもそうだなwその心得はあっているが、そうだな、、店主殿がいる時は内ゲバは禁止させよう。それでどうだ？
あ、これ何言っても押される奴だな。無駄だ、全部。言うだけ、言い返すだけ無駄だ
それをこの人は瞳で語ってる。頑固で、一度言ったら押し切るまで喚くルーナと同じ目だ。そう理解した
だからおれは小さくため息をバレないように息を吐いて、目の前でニコニコ微笑んでいる男に向かって口を開いた
貴:クッキーは此処で焼いた方が安全ではありませんか？材料と食堂のキッチンをお借りできれば嬉しいです。
グ:勿論いいぞ！ではそのように話を通しておこう。コレを持って帰ってくれ、門を通過するためのパスだ。
そう言って懐から出したカード出して護衛官に渡す総統様。どうぞ、と護衛官から渡されたカードには
有効期限と専門業者の文字が書かれている。しっかり用意してるあたり、拒否はやっぱり頭になかったみたいだな
面倒な人に好かれたな、これ。と舌打ちしたくなる気持ちを抑えて、本日はこれで失礼します。と部屋を出た
魔法を使って記憶を消すまで、行動には気をつけないとな。と心底思った
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ゆき - この作品シリーズ大好きです。体調に気をつけてください…。更新も頑張ってください。 (1月5日 10時) (
レス) @page38 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 言い方あれなんですけど、みんな着いてくってピクミンみたいですね... (11月20日 20時) (レス) @page38 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
シン(プロフ) - 地球温暖化で冬はもっともっと冷え込むらしいので、体調にはお気おつけを...。更新は嬉しいですけど体調崩しましたの報告は悲しいですよ!!! (11月14日 17時) (レス) @page34 id: b4bec54921 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - さ、最近更新が多くて、すごくとても本当に嬉しいのですが……お身体は大丈夫なのでしょうか、心配です…。余計なお世話であれば申し訳ないのですが、どうかお身体には気をつけてお過ごしください…。更新、頑張って下さい！ (11月11日 11時) (レス) id: 6e020b870e (このIDを非表示/違反報告)
沙桜(プロフ) - お仕事頑張ってください！！！ (10月22日 15時) (レス) @page21 id: 0814c8ebc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年8月9日 2時
