粛清 ページ5
相変わらずデカい扉をノックする
「Aです」
tn「入れ」
重たいドアを押し開け中に入る
一瞬部屋の主が何処にいるか分からなかったが、積み上げられた書類の向こう側から彼の疲弊した声が聞こえてきた
tn「取り敢えず、この書類やって。今日一日は外出禁止な」
彼が指さした先には大量に積み重なった書類
まあでもトントン程の量ではないけれど
以前よりも濃くなっている隈を見る限り、相当追われているのだろう
だとすれば
「アイリ様の分の書類はどちらでしょうか」
トントンは少し驚いた後、これ、と指さした
やはり彼女の書類が溜まりに溜まっているのだ
私はその書類も抱えて書記長室を出ようとした
tn「待て、何してんねん」
「何って、追加分ですよ。彼女はさぞ忙しいようですが、それを書記長様が代わりにするなんてもっての外です」
tn「お前、アイリのことバカにしとるやろ」
眼鏡の奥で鋭く光る眼差し
「いいえ、事実を述べたまでです。体調、気をつけて」
そのまま返事を待たずに部屋を出た
一瞬、息を呑む音がしたのは気の所為ということにしておこう
それにしても一体どんだけ溜めてたんだあの女
積み重なった書類のせいで前が見えない
これじゃあだめだ、と思った瞬間
書類が宙に舞って、私は尻もちをついた
「あぁ…もう」
sha「ぶつかっといて謝らへんとか、非常識極まりないな」
見上げると、シャオロンが私を見下していた
シャベルを持って面白そうに私を見る
sha「ほんま、アホやな」
「申し訳ありません」
一礼して書類を拾い上げる
sha「お前のせいでアイリは今、医務室におんねん」
なあ、とスコップを私に軽くぶつける
「痛っ、」
先程火傷した場所にクリティカルヒットして、痛みで書類をまたも落としてしまった
sha「は？お前いまので痛い言うん…その包帯何？」
シャオロンはわけがわからない、というように眉をひそめる
袖がめくれて、ついさっき巻いてもらった包帯が見えていた
「あ…なんでもない」
私は急いで書類を拾い上げ、その場から逃げるように立ち去った
さっきの事バレたら色々面倒だし
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九尾 - 初めてみましたがrpさんが出てきて驚きました！！クオリティがとっても高くて好きです！更新少しずつでいいので頑張ってください！！ (4月15日 17時) (
レス) @page4 id: ca525783bb (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - rp君新メンバーとして出てきて少ししか経っていないのに人格掴んでるの好きですわ。応援しています、執筆頑張って下さい！ (4月15日 6時) (レス) @page7 id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
紅華鬼(プロフ) - 新人のrpくん居るのありがたい！この作品好きです！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (4月14日 22時) (レス) @page7 id: df438181e0 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - えぇなんかこの時点で好き……！！更新頑張ってください！応援してます！ (4月14日 19時) (レス) @page5 id: 2e381487f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：病みﾁｬﾝ | 作成日時：2024年4月13日 15時
