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態々顔を隠す様に、枝毛一つ無いサラサラとした油気の無い髪を伸ばしている為に顔立ちは分かりにくいが、しかし私の目は騙せない。
私よりも歳下なのだろう、一回り小さな体躯の彼の顔を確認する為に腰を折って鼻先が互いに触れそうな程に顔を近づければ、彼は「ァ」と蛙が潰された様な声を喉の奥から振り絞って、メデューサに睨まれたが如くその場に凍りつく。
眼鏡越しに、長い睫毛に縁取られた深い青玉が驚きで見開かれるのを間近で見て、「ぅ」だの「ぇ」だのとひたすら母音を繰り返し発音する事しか出来なくなったロボットさながらの彼の声を背景音楽にコンマ数秒思考する。
線が細くて、全体的に繊細な印象を受ける彼は、小学生とは思えぬ程に憂いを帯びた雰囲気を纏っていて。イケメンと言うよりも美人といった方がより適切と思わされる程に、彼もまた酷く容姿が整っていた。
『……ねぇ、大丈夫？気分悪いの？』
「ぇっ、？」
これはイケメンだ。将来有望である。
思考した末の結果、私の中で見事にイケメン判定を勝ち取った彼へと、私のとびきり可愛い笑顔を向けて愛想良く首を傾げて顔をそのまま覗き見れば、彼は零れんばかりに目を見開いたかと思えば唖然とした表情で、息を飲む事さえ忘れてただただ私を見つめた。
マジマジと私の顔を凝視する彼の視線に答えて笑みを深めて首を傾げて見せれば、彼はきゅっと唇に力を入れて生唾を呑む。肩口から流れ落ちる私の横髪を惚けて視線で追っていたかと思えば、次の瞬間にはハッと意識を取り戻して今度こそはといった様子で徐ろに口を開いた。
先程までの鬱陶しそうな態度とは打って変わり、笑顔で続きを促す私に緊張が少しは解けたのか、彼は拳を握り込むと覚悟を決めた様に息を深く吸い込んだ。
「＿＿＿しっ、シッマのこと、虐めたらんとって！」
『………えっ？』
「あ、彼奴無愛想かもしれんけど、ホンマはええ奴で」
『ちょ、待って、虐めって何』
一体どんな可愛い話をしてくれるのだろうかと期待していた彼の小さな口から飛び出した言葉は、あまりにも衝撃的で。続けて、毒親から守るが如く必死にシッマを庇い始めた彼を慌てて止めれば、彼は困惑した様に私を見つめ上げた。
何で初対面のイケメンにそんな怖い人だと思われているんだと、兎に角弁明しようと口を開いた私を遮ったのは「姉ちゃん！」という聞き馴染みのある元気な声であった。
『シッマぁ……』
「姉ちゃん！………と、ハ？」
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レインコート - おかえり様です！（？）またヤンデレで美醜逆転な私の性癖ど真ん中な小説が更新される事になるのがとても嬉しく思います！！！更新頑張ってください！！ (11月29日 17時) (
レス) @page17 id: 6f0674a1a0 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - 素敵な作品、続きが楽しみです💚 (11月1日 0時) (レス) @page14 id: 0f5b165956 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ほんとに面白いです！美醜逆転ってあんまり無いのでありがとうございます!(´▽｀) (9月20日 19時) (レス) id: 8c7b1b900d (このIDを非表示/違反報告)
絵猫蒼(プロフ) - 面白すぎて今全私が脳内お祭り騒ぎですｗありがとうございます･･･！ (9月15日 17時) (レス) @page7 id: 546b1f5c91 (このIDを非表示/違反報告)
LU - ｴｯｯｯドチャクソ好みです……はわ…美醜逆転好きすぎます！！！作者様の世界観と言うか物語の書き方と言うか……とにかく好きです！！これからも応援してます！お身体に気を付けて更新頑張ってください〜〜✊ (9月14日 23時) (レス) @page5 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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