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それからのシッマは何だか少し変だった＿＿＿というより、それを機に変わったのだろう、甘えたの子どもの様に私へとゲジゲジかと突っ込みたくなる程引っ付いては後ろを付いて回る様になった。ここ最近などは、にまにまとニヤけそうになる私を覗き上げて「かわいい？」と聞く彼に『可愛いよ！』と全肯定で返すのがすっかり朝のルーティンとなってしまっている。
思い返せば、記憶が戻る前の私は彼に可愛いなどと言った事が無かったかもしれない。特別何かあった訳でもないが、今程距離も近くなくてシッマには相当寂しい思いをさせてしまっていた事だろう。
償いの気持ちも込めていっぱい愛してあげるからね。姉の気持ちとして半分、そして抑えきれない欲半分でよしよしとシッマの頭を抱きかかえて撫でてあげれば、徐々に慣れてきたのか最初は戸惑って固まるだけであったというのに、今では彼はニンマリと子供らしい笑顔を浮かべて私の背中に腕を回してくれる様になった。若干得意げな笑顔も酷く愛らしい。
『成果出てるかも〜』
今朝なんて自分から抱きついてくれたし、と今朝のシッマの様子を思い出して自分でも驚くくらいご機嫌な声が出た。だらしなく緩む口元を手で覆うも、きっと私が機嫌が良い事など誰の目にも明らかであろう。ただでさえ人目を引く容姿なのに、玄関でそんな様子でいれば目立ってしまうのは当然で。ジロジロと四方八方から視線を感じるが、今の私には全く気になる事では無かった。
元々子供が苦手な質に加えて、大人気なく大多数のイケメン以外には冷たい＿＿性格が良い子なら話は別だが＿＿私を遠巻きに見ることはあれど、近づいて来る者など滅多に居ないだろう。
「ぁ、あの！」
そう思っていた時期もあった。ここ最近の出来事を思い返すも、あのいじめっ子然り声をかけられて良い目にあった思い出がない。正直に言えば面倒くさいし不快だし、そう思い出すだけで吊り上がっていた口角が下がっていく私を見て、声をかけた相手は「ひぃっ」と情けなく悲鳴を上げた。
『……どうしたの？』
「ぇっ、あ、えっとぉ」
シッマを待っているのでここを離れる訳にもいかなくて返事をすれば、相手は想定外と言わんばかりにあたふたとした様子で俯いて何を言うのかを考えあぐねいている様子だ。長い艷やかな暗い藍色の髪の隙間から覗いた宝石の様な大きな瞳が、きゅうと細められる様子を見て思わず目を瞬かせた。
あれ、彼イケメンなのでは。
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レインコート - おかえり様です！（？）またヤンデレで美醜逆転な私の性癖ど真ん中な小説が更新される事になるのがとても嬉しく思います！！！更新頑張ってください！！ (11月29日 17時) (
レス) @page17 id: 6f0674a1a0 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - 素敵な作品、続きが楽しみです💚 (11月1日 0時) (レス) @page14 id: 0f5b165956 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ほんとに面白いです！美醜逆転ってあんまり無いのでありがとうございます!(´▽｀) (9月20日 19時) (レス) id: 8c7b1b900d (このIDを非表示/違反報告)
絵猫蒼(プロフ) - 面白すぎて今全私が脳内お祭り騒ぎですｗありがとうございます･･･！ (9月15日 17時) (レス) @page7 id: 546b1f5c91 (このIDを非表示/違反報告)
LU - ｴｯｯｯドチャクソ好みです……はわ…美醜逆転好きすぎます！！！作者様の世界観と言うか物語の書き方と言うか……とにかく好きです！！これからも応援してます！お身体に気を付けて更新頑張ってください〜〜✊ (9月14日 23時) (レス) @page5 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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