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＿＿＿転生してるわ、これ。
そう気付いたのは、つい最近の事であった。かと言って、普通の現代社会で特に何か特異点に巻き込まれる事も無く平凡に過ごして来た私にとって、この世界は
日本で、それなりに裕福な家庭に生まれて、何の不自由も無くごく普通の小学校に通わせてもらって。そこまでは何一つ違和感を感じる事無く、ただただそれを享受して生きてきた。
だが、物心つき始める頃から芽生えた違和感は次第と強くなっていって、何ヶ月もの葛藤の末つい先日になって漸く思い出す事が出来た。
「ね、見て見て！あの人かっこいい……！」
『ほんとだ、うわスタイル良〜……』
「……え？Aちゃん見てるの違うよ、看板の前の人！ブサイクじゃんそっちの人」
『え？』
「？変なのAちゃん」
きっかけは些細な事だった。多少ミーハーなところが可愛らしい同級生との帰り道、ふと足を止めたかと思えば車道を挟んだ向かい側を指さして興奮してみせた彼女に同調してみせれば、不可解そうな表情で否定された事が引き金を引いた。
顔が小さくてスタイルが良い男性を見て納得していた私の腕を引いた彼女は、その男性の少し横の形容し難い容姿の男性を指さす。
男性を見て目にハートマークを浮かべたませた同級生を見て、『冗談でしょ？』と引きつった笑みが顔に浮かんだのは言うまでも無いだろう。
あまりの価値観の違いに、前世の記憶が蘇る前の幼い私は酷くショックを受けて、自分だけがおかしいのかと心細くて膝を抱えて泣いた。号泣した。
そうしてすっかり意気消沈しておよそ一週間も死んだように寝込んでいる間に、熱に浮かされ虚ろ虚ろとした感覚の中で前世と思わしき記憶が少しずつ覚醒していったのは記憶に新しい。というか、一週間前の出来事なので事実新しいのだが。完全に体調が回復した頃には、前世の美的価値観を受け継いだ私はすっかりこの世界での異常性癖者となってしまっていた。
この世界は前世の世界とは美醜逆転した世界なのである。しかも、都合良く男性が特に強く影響を受けた。男のみの美醜逆転世界だなんて、前世の価値観を持ったままの面食いの私にはあまりにも理解し難い世界に絶望した＿＿＿なんて事はなく。
美形の競争率が低くなるなら寧ろモウマンタイなのでは、なんて考える程に私は貪欲で楽観的で＿＿＿そして、とことん考え無しの阿呆であった。
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レインコート - おかえり様です！（？）またヤンデレで美醜逆転な私の性癖ど真ん中な小説が更新される事になるのがとても嬉しく思います！！！更新頑張ってください！！ (11月29日 17時) (
レス) @page17 id: 6f0674a1a0 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - 素敵な作品、続きが楽しみです💚 (11月1日 0時) (レス) @page14 id: 0f5b165956 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ほんとに面白いです！美醜逆転ってあんまり無いのでありがとうございます!(´▽｀) (9月20日 19時) (レス) id: 8c7b1b900d (このIDを非表示/違反報告)
絵猫蒼(プロフ) - 面白すぎて今全私が脳内お祭り騒ぎですｗありがとうございます･･･！ (9月15日 17時) (レス) @page7 id: 546b1f5c91 (このIDを非表示/違反報告)
LU - ｴｯｯｯドチャクソ好みです……はわ…美醜逆転好きすぎます！！！作者様の世界観と言うか物語の書き方と言うか……とにかく好きです！！これからも応援してます！お身体に気を付けて更新頑張ってください〜〜✊ (9月14日 23時) (レス) @page5 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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