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「もうお……わ、わたしが居らんとこであんな危ない事しないで、ね」
『んふふ、うん』
「………ほんまに分かっとる？」
『うんうん』
細い眉を寄せて、べっこう飴を思わせる甘やかな色の大きな瞳を怪訝そうに細めて私を見遣るシャオちゃんが不満げに唇を尖らせる。それを見てころころと笑う私に、彼女は話にならないと言わんばかりにそっぽを向いて私の前へと躍り出ると、買い物袋を揺らしながら足早に進んで行ってしまう。拗ねてるのかな、かわいい。
とがいえ、折角注意してくれたというのに、彼女が心配してくれた事に思わず嬉しくなってしまって浮足立った返事を返してしまった事は反省しなければ。『ごめんね、シャオちゃん』と彼女の背中に呼びかければ、ピタリとその後姿がその場に止まる。
「ほんまに、心配したのに」
『ご、ごめんね』
伏せられた長い睫毛を物憂つげに震わせて、振り返りざまに私を見上げる彼女の小学生とは思えぬ奇麗な様に見とれながらも、想像以上に心配してくれていた事実に反省してシュンとして謝れば、彼女は気が晴れたのか「次からは無茶しないで」と再度釘を刺す。その真剣な眼差しに流石に流すことは出来なくて、小さく頷いた。
シャオちゃん凄く焦ってたな。思い返されるのは、つい先程の光景で＿＿＿少し遅れてやって来たシャオちゃんが、木にしがみついた私を見た時の顔と言ったら。この世の終わりみたいな顔をして私を木から降ろして、代わりに自分は軽々と木を登って紙を取ってしまったのには驚いた。
紙を受け取った少年は世間話をする間もなく、何故か私を見て「あっ!?」と声を漏らした兄らしき人物＿＿顔は似て居なかったが、「兄ちゃん」と呼ばれていたので間違いないだろう＿＿と共に帰ってしまったので結局名前は聞けず。一瞬の嵐のような騒がしさの後に、その場に取り残されて呆然としていた私にシャオちゃんが流石に怒った様に「Aちゃん」と呼びかけて冒頭に戻る訳だが。
『……シャオちゃん、運動得意なんだね』
「えっ、と……変？」
『え、まさか！私運動苦手だから、びっくりしちゃった』
『さっきの木登りかっこよかったねぇ』と思い出しながら何気なく呟いた私の言葉に、しかし彼女は「え!?」と驚きの声を上げた。
「運動出来たら、かっこええの？」
『そう、思うけど』
「そうなんや……そう、そっか」
褒められて嬉しいのだろうか、口元を緩ませるシャオちゃんに何だか私も嬉しい気持ちだ。
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レインコート - おかえり様です！（？）またヤンデレで美醜逆転な私の性癖ど真ん中な小説が更新される事になるのがとても嬉しく思います！！！更新頑張ってください！！ (11月29日 17時) (
レス) @page17 id: 6f0674a1a0 (このIDを非表示/違反報告)
MM(プロフ) - 素敵な作品、続きが楽しみです💚 (11月1日 0時) (レス) @page14 id: 0f5b165956 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ほんとに面白いです！美醜逆転ってあんまり無いのでありがとうございます!(´▽｀) (9月20日 19時) (レス) id: 8c7b1b900d (このIDを非表示/違反報告)
絵猫蒼(プロフ) - 面白すぎて今全私が脳内お祭り騒ぎですｗありがとうございます･･･！ (9月15日 17時) (レス) @page7 id: 546b1f5c91 (このIDを非表示/違反報告)
LU - ｴｯｯｯドチャクソ好みです……はわ…美醜逆転好きすぎます！！！作者様の世界観と言うか物語の書き方と言うか……とにかく好きです！！これからも応援してます！お身体に気を付けて更新頑張ってください〜〜✊ (9月14日 23時) (レス) @page5 id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
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