第五十三話 ページ6
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「マッシュが攻略したのか？」
「いや、あくまで一時的な対処だ」
「依然 一進一退……」
『……』
マッシュがマカロンの速さに適応したとしても、マカロンには セコンズ がある為、不利な状況は変わらない。
「認めるわ……」
「アナタのこと……」
「！」
「私に相応しい相手と言っているの」
───「サウンズ セコンズ デスゴング」
マカロンがそう唱えると、上空に巨大な鐘が現れた。
「これは聞いたものを確実にノックアウトさせる、死の鐘よ」
「鐘が鳴るのは一分後、範囲2km」
「止める方法は私から杖を奪う以外ないわ」
「つまり、音速で逃げる私を、一分以内に捕まえなきゃアナタの負けってワケ｣
「そしたら、Aちゃんもオルカ寮に移動してもらうわよ」
「マッシュくんがいくら足が速いからって…」
「2kmって俺らも巻き込まれてね？」
「闘技場内という制限があることが唯一の救いか……」
『私巻き込むのやめてほしいんだけど…』
どんまいである。
「行くわよ」
そう言うと、マカロンは凄い速さでマッシュから逃げる。
マッシュも捕まえようと手を伸ばすが、音速の相手にそれは通用しなかった。
「無駄無駄」
「あと30秒しかないわよ」
25……
20……
15……
10……
「ヤバい！時間が過ぎてく……」
「フンっ」
その時、
マッシュは地面を抉って持ち上げると、強引にマカロンの逃げ道を塞いだ。
逃げ道は、
右か左か二択……
その時、マッシュは反射では適応出来ないと右を選んだ。
賭けに出たわね……
残念……
マカロンもマッシュを完全に避けれたと思ったが、フェイントだったらしく、左へと体を動かした。
甘い！
ギリ届かないだけの時間は稼いだ……
私を掴むことは不可能……
『……どんな力してんのよ』
マッシュはマカロンの服を小指だけわ使って逃げられないようにしたのだ。
そして、マッシュは一気に距離を詰めてマカロンの杖を奪った。
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りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
