第八十九話 ページ42
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「……？あ、れ？」
レモンは自分に痛みがこないことに違和感を持ち、目を恐る恐る開けた。
『っ……』
そこには、レモンを庇ったのか、頭から血が出ているAが立っていた。
「！……Aちゃんっ！！！」
マッシュもAのもとに駆けつけようとするが、ランスにとめられる。
「待て、お前が行けばややこしくなる」
「今は耐えろ」
そう言うランスも、怒りを抑えきれないのか、片手で拳をつくっていた。
「Aちゃんっ！血が！！」
『大丈夫、大丈夫だから……』
レモンはAの血を拭き取ろうとするが、Aはそれをやめさせた。
『群れでしか動けない奴らが、私の友達を侮辱すんなよ！！！』
『それに、私はマッシュくんが例え魔法が使えなかったとしても、いい人だと信じている！！』
『なんにも知らない、お前らが私の大切な友達を侮辱していいと思うなよ！！！』
その時のAは、今までに出したことのないほどの大声でそう言った。
「……プークスクス」
「感情論でしかないのが如何にも女って感じだなぁ」
『あ"？』
魔法が使えない神覚者候補を捕まえれば、
俺の名も一躍有名に……
「でも、この世界ではそうではない！魔法が使えない者に人権はないんだよ！」
「あの女もこの世界の規律を乱す背徳者だ！容赦するな！」
「この背徳者が！！！」
「この背徳者が！！！」
そう言って、男を含む他の者もAたちに向かって石を投げた。
Aはレモンに自身のローブを被せ、視界を遮ると、レモンを庇うように抱き締めた。
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りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
