第八十八話 ページ41
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「魔法界トップ校で魔法が使えない者など前代未聞だ！！」
「マッシュ・バーンデッドはこの世界の方に則って裁かれるべきだ！！」
「穢れた血を持つ者を神の祭事にあげるなど言語同断だ！！」
「神に対する冒涜だぞ？！！」
歯止めが聞かなくなり、皆が言いたい放題言っている状況になってしまった。
「ちょっと待ってください！！！」
そんな中、声を上げたのはレモンだった。
「魔法が使えないというだけで、彼が何をしたというのでしょうか！！」
「魔法の巧拙だけで人としての価値まで決まるのでしょうか？！」
「私はそうは思いません！！」
『レモンちゃん……』
「魔法が使えない時点で、神から見放された存在なんだ！我々とは違う！！」
「そもそも貴様は奴と何の関係があるんだ？！」
「部外者は引っ込んでろ！！」
「部外者なんかじゃありません。私はマッシュ・バーンデッドの……」
「嫁です」
「既婚者だったのか？！」
「なんてこった」
『どんまい』
「妻と言うより運命共同体！」
「赤い鎖でガッチガチに繋がってます！」
「文句あんのかコノヤロー！！」
「なんだこの女？！」
「やんのか？！」
・
「待て」
そう言って、話に割り込んで来たのは……
「マッシュ・バーンデッドのエージェントです」
「本人からコメントを頂いていますので代読いたします」
「魔法が使える皆様へ」
「私のような若輩者が候補者に選ばれ恐れ多く感じます」
「僭越ながらも一言言わせて頂きます」
「キルユー、」
「以上」
「なんだと？！」
「喧嘩売ってんのか！！！」
「なんて、ややこしくしてるんだ」
『早めにあの2人をとめなきゃ……』
「ガルルルルッ！」
「ワタシカレヲカバウ！！」
「ガルルルルッ！」
「アイツハワルクナイ！！」
「魔法が使えない者を庇うなど、貴様らも立派な犯罪者だぞ！」
「この背徳者たちが！！」
「裁きを受けろ！！」
そう言って、男は石を持つと、レモンに向かって投げた。
が
その石がレモンに当たることはなかった。
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りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
