第五十一話 ページ4
・
「お、おい！あれ！」
他学生が、マカロンを指差した。
そこには、子供の姿のマカロンがいた。
「髪生えてる……」
「あたしをこんな姿にするなんて……」
「アンタって本当……」
「ギルティ……」
マカロンは、小指でバツをつくってそう言った。
『なんか…、大人っぽ……』
「あ、そこなんだね……？」
「はわわわっ、小指でバツつくってる…」
「ただ子供になった訳じゃないわ」
「これは私本来の魔力を解放した姿」
「とくと見せちゃう……」
パチンッ
「わ」
マカロンは、気づけばマッシュの傍に立っていた。
「フー……」
マッシュは、耳にマカロンに息を吹きかけられ、変な声を出しながら膝をついた。
「キャァァァァァ！！」
……なんか、聞き覚えのある声だな。
レモンちゃんかな？
正解である。
「どういうことだ？一瞬で動いたぞ」
「あいつ耳が弱いのか？」
「魔力の解放は、使える魔法の解放を意味するわ。つまり今の私は……」
「もう十分です」
マッシュはそう言ってマカロンを殴ったはずだったが、マッシュの拳が当たることはなかった。
「あれ？」
「コッチよ」
マカロンの声は、観客席からだ。
『速すぎんでしょ、いくらなんでも……』
「言ったでしょ？」
「今の私は“音そのものよ”」
マカロンは指パッチンと同時に、マッシュに蹴りを入れた。
「同じマッスルタイプの人間……？！」
「そんな訳ないで……」
パチンッ
「ショ」
マカロンは、マッシュの周りを凄い速さで移動しつづけた。
目で追うのがやっとだ。
そして、マカロンは移動時にマッシュに攻撃を入れる。
「音が聞こえると同時に来る攻撃なんて…」
「いくら何でも……！」
『……』
バチンッ
仕留めた……
マカロンがマッシュを攻撃した時、誰もがマッシュの圧倒的不利を感じただろう。
だが、
マカロンが蹴りを入れた場所には、既にマッシュはいなかった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 215人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
