第七十三話 ページ26
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チク タク チク タク
部屋に時計の針が進む音だけが響く。
一体何時間経っただろうか。
そして、チラチラとマッシュが目だけでAに助けを求めた。
『……』
勿論、これもマッシュの為なので、
ガン無視した。
すると、マッシュはもう限界になったのか、部屋の窓を突破って逃げてしまった。
『あ……、』
「逃げ出したぞ！」
「マッシュくん！！」
皆が追いかけようとするなか、ランスがそれを止めた。
「結果はどうであれ、苦手なことから逃げ出すなど、それまでの男ということだ」
「やる気のない奴に教えるほど、俺も暇じゃない」
ランスくんの言っていることは正しい……
けど、僕はマッシュくんを見捨てるのとなんて出来ない……！
「僕やっぱ見てくるよ……！」
フィンはそう言って、マッシュを探しに外へと飛び出して行った。
『……』
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暫くして、マッシュはフィンと共に部屋に戻って来た。
「ごめんなさい、抜け出して」
「もう一度教えてください」
マッシュはそう言って頭を下げた。
「あーあー、どうしよっかなー」
「やる気がな……」
「早く席に着け」
「頑張りましょう、マッシュくん！」
「ごめんウソウソ！！」
「小さく見えた？俺、もしかして人として小さく見えた？！」
「ここからで」
「ここがこうなってこうで……」
「無視しないで！ごめん、マジで！！」
『……マッシュくん、これ』
「ん……？」
Aがマッシュに渡して来たものは、魔法薬学についてまとめられたノートだった。
『一番点数低かったのこれだし……』
『私が大事なところまとめてるから、読むだけでも十分、力になると思うよ』
「ありがとう、Aちゃん」
「僕、頑張るよ」
『うん、頑張ってね』
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りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
