第六十八話 ページ21
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「わあぁぁぁぁぁ！」
そう叫びながら、ドットとマッシュは海へと走って行った。
「やっぱ夏といえば海でしょ！」
「海なんて初めてだ」
「僕も友達と海なんて初めてだよ」
「俺も」
「僕も」
「俺もだ」
『海ってしょっぱいらしいよ』
『ホントかな』
「お願いだから間違っても飲まないでね？！」
「……でも良いのかな。こんな状況で海なんかに来て」
「バカヤロウ！こんな時こそスイカ割りなんだわ！」
「だよね、今時」
「はい、魔スイカです」
そう言って、ドットが持って来たのは、スイカの下の部分から触手が出ている、気持ち悪いものだった。
『……キモ』
Aは“うげぇ……”という顔でフィンに助けを求めた。
「Aちゃん？！僕に助けを求めても意味ないからね？！」
「なるほど…、これを割るわけで……」
その瞬間、マッシュの顔面に魔スイカがくっついてしまった。
「隙を与えると、血を抜かれて最悪死にます」
「怖い 怖い 怖い！なんでそんなもの持ってきてるの？！」
「何言ってんだ。生きるということは命の取り合いだろ」
「えっ…、急に何……」
「目が据わっちゃってる……」
『マッシュくんに恨みでもあるの……？』
すると、マッシュは魔スイカごと顔面を地面に叩きつけた。
「よし、割れた。食べますか」
「ん？」
叩きつけられた魔スイカは、グッチャグチャで、食べれる状態ではなかった。
「アリガ……トウ……」
「アリ……ガ……トウ……」
食べずれー！
『……フィンくん、私お腹いっぱいだから上げるよ』
「さらっと押し付けないで？！」
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りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
