第六十五話 ページ18
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ランスたちが去った後も、巨大な魔物は学校に近づいていた。
「死にたくないよｯ！！」
「誰か助けてよｯ！！！」
「もう終わりだ！！！」
巨大な魔物は大きく手を振り上げ、学校を攻撃しようとした。
その時だった。
巨大な魔物が、誰かに引っ張られるように後ろに引きづられたのだ。
「なんだ？！」
「止まったぞ！」
「お、おい、あれ！」
巨大な魔物を引きづっていたのは……
「マッシュ・バーンデッドじゃないか！」
「綱引きしとる！」
「あの化け物と渡り合っとるぞ！」
「でもいいのかよ……」
「アイツ魔法が使えないんだろ……」
「そんな奴がこの学校のトップだなんて」
「認められないだろ」
「この世界において、魔法が使えない奴はいちゃいけないんだろ？」
その時、巨大な魔物は雄叫びを上げた。
「ウォォォォォォォォ！！」
マッシュは指から血が流れても、魔物を引っ張ることをやめなかった。
「そんなこと…関係あるのか……？」
「魔法が使えるとか、使えないとか」
「あいつは今、俺たちや学校を守るために必死に……」
誰かがそう呟いた時、皆の考えが変わった気がした。
「頑張れ……」
「頑張れ」
「頑張れ……！」
「頑張れ！」
……想像も出来なかった。
学校では怒られてばかりのマッシュくんが
退学になりそうだったマッシュくんが
魔法が使えないマッシュくんが
この魔法が全ての世界で
常識を覆している……！
「頑張れ！」
「頑張れ！！」
「負けるな！」
「頑張れ！マッシュ・バーンデッド！」
その思いが届いたのか、マッシュはあの巨大な魔物を倒したのだ。
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りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
