第六十三話 ページ16
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グシャッ
『……46匹目』
Aはそう呟くと、魔物の頭に刺さっているナイフを抜いた。
倒しても倒しても、敵は減らないので、流石のAも魔力が減ってきていた。
「やべぇぜ！こんなんキリがねぇ！」
「このまま何の策もなしにやれば、先に俺らの魔力が切れちまう！」
「そんなことは分かっている」
「だから、今その策を考えているのだろう」
「口ではなく手を動かせ、手を」
その時だった。
上空に大きな黒い魔物が現れたのは……
『な…にあれ……』
それは、先程までAたちと戦っていた魔物とは比にならないほどの大きさだった。
そして、先程まで固まっていた生徒たちが目を覚ました。
「今まで眠っていたような……」
「一体どうなって……」
「！……なんだあれの怪物は？！！」
「こっちに向かって来てるぞ！！」
「この学校を壊す気か？！」
その巨大な魔物は、地面を抉った。
「岩肌が……！」
「なんて力だ？！」
抉られた岩たちは、学校に向かって飛んでくる。
・
「落ちてくるぞ！！」
「に、逃げろー！！」
“おにいちゃーん！！”
───「グラビオル」
ランスがそう唱えると、岩は空中で止まった。
「俺はいつもお前に力を貰ってばかりだな」
「アンナ」
「さっきのカットインなに？こわっ……」
───「エクスプロム！」
ドットがそう唱えるが、あの巨大な魔物には結界が張られているようで、魔法を跳ね返された。
「あれは魔法無効化の結界……」
「結界を張る術者が別にいるはずだ」
「そいつを仕留めなければ、あいつに魔法は効かない」
「今すぐ探して仕留めるしかない……！」
カルドとドットは、結界を張っている術者を探すために走って行った。
「まだ死にたくないよ！！？」
「助けてくれっ！！」
学校内は、パニック状態となった。
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りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
