お姫様と最終計画 ページ16
「でももし吉祥寺愛海が裏サイト見てなかったらどうするつもりだったの?」
「その時はNakamu君に吉祥寺さんに接触してもらって、学校裏サイトを見るように促してもらうだけだよ。」
「よく考えてるわ、ほんと…。」
きりやん君はそう呟いて、関心か呆れかわからない笑みを零した。
「あっ、そうそう、カルアちゃ〜ん!吉祥寺さんのことすぐに責め立ててくれてありがとね?おかげで大多数のクラスメイトには吉祥寺愛海が悪者、ってイメージを植え付けられたよ〜。」
「Aの為だもん、当然だよ〜!Aは有名人だからね、吉祥寺愛海のしたことは多分すぐ広まるよ。そしたら…もうこの学校にいられないかもね。」
「やってること殺人未遂と変わらないからね〜。何にせよ、吉祥寺さんから開放されるなら僕は万々歳かな〜。」
そう言いながら瑠玖が後ろから抱き着いてくる。
「そうだね。でもまだ奥の手があるんだけどなぁ。…どうせならその奥の手も使いたいよね。」
「…Aがやりたいなら止めないけど、完膚なきまでに叩き潰すの、好きだよな。」
「だってそうしないとまた私やカルアちゃんに危害を加えるかもしれないじゃん。私はともかく、カルアちゃんに危害を加えられたら困るし…。」
そう言うと私に抱き着いてくるカルアちゃん。
「A〜!!カルアもAのこと大好きだからAを傷付けられたら困っちゃう…。Aに危害加える奴がいたら殺しちゃうかも。」
「あはは、それは困るなぁ。そうなる前にちゃんと叩き潰すから安心して?」
カルアちゃんの気持ちは嬉しいけど、カルアちゃんに犯罪をさせるわけにはいかないし…。
「…スマさんとイチャつかれるのもムカつくけど星崎さんとイチャつかれるのもムカつくな…。」
「Broooockってシスコンだよね。」
「そりゃこんな姉さんいたらシスコンにもなるでしょ。」
「…まあわかる。おれもAがお姉ちゃんだったらシスコンになってた自信あるわ。」
「Nakamuは今もA信者だろ…。」
「瑠玖もNakamu君もスマイル君も全部聞こえてるからね?」
どういうつもりでその会話してるのかわからないけど、普通張本人には聞かれないように話すものじゃないの?
「とりあえず…これからの吉祥寺愛海がどう出てくるかだな。」
「もうどうにもできないと思うけどね。オレらに協力できることがあったらなんでも言ってね?」
「うん、頼りにしてるよ、皆。」
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作者名:さくらもち | 作成日時:2024年3月20日 17時