【d!】恋に落ちてしまったため【zm】 (ページ7)

今日:13 hit、昨日:22 hit、合計:8,869 hit

第七話ページ7

「えっとな、俺の友達のクラスがカップル限定の何かをするらしくてな、行ってみたいんやけど
おれ、そういう相手いないから、一ノ瀬さんと行けたらなと思って。」

どうにかして無理やり理由を作った。

一ノ瀬さんは、なるほどね。と納得していた。

よかった。嘘だとはばれていない。

少しほっとしていると、一ノ瀬さんはまた何かを考え始めた。

なんだと思っていると、

『鳥居君が行きたい奴がカップル限定なんだよね？』

と、何故か聞かれたためうなずくと、一ノ瀬さんは衝撃の発言をした。

『じゃあ少しの間だけ付き合う？』

はっ？

一体何を言っているんだ。

俺が驚きを隠せずにいると、一ノ瀬さんは真顔で、

『だってそうでしょ？カップル限定であれば付き合っていなきゃダメでしょ。』

と、まるでこれが当たり前と言わんばかりの表情をしていた。

俺がおかしいのか？

いや、そんなわけない。

頭が混乱していると、一ノ瀬さんが

『嫌なら別にいいけど、、、。』

そういうので俺は反射的に

「いやいや、そんなことないで？むしろいいのであれば全然。」

そういってしまった。

一ノ瀬さんは本を閉じ、

『じゃあ、今日から鳥居君と私は文化祭が終わるまでカップル。そういうことだから、よろしくね？彼氏さん。』

一ノ瀬さんは可愛い声でそう言った。

何故だか突然大好きな一ノ瀬さんと付き合うことになった。
.

.

.

あれ？なんで今日からカップルなんだ？文化祭当日だけでもいいのに。

、、、まあ、一ノ瀬さんと付き合えるのであればいいか。

そんなことを思いながら、俺は一人幸せに浸るのだった。