第五話 ページ5
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「大先生〜。助けてや〜。」
大先生は、なんやねん突然と、少し驚いていた。
俺は大先生に事情を話すことにした。
「...なるほどな。Aちゃんに頑張って話しかけ続けた結果、前よりなんだか冷たくなったわけね。」
大先生は顎に手を添え、まるで探偵かのように考えていた。
大先生は顎に添えていた手をおろし、俺の方を向いて一言。
「多分それは、ゾムに心を開きかけている証拠や。」
何をいっとるん。こいつは。
「はぁ？何いっとんねん。冷たく接せられているのに、なんで心が開きかけているになるねん。」
大先生は俺の顔をじっと見つめた後、だめだこりゃと言わんばかりの溜息を吐いた。
腹立つなんて思っていれば、大先生は口を開いた。
「あのな、前も言った通りおとなしい子、特にAちゃんみたいな子は相手に心を開くのに多少の時間がかかんねん。知らんけど。せやから今は、ゾム、お前がほんまに信用できる相手か確かめているフェーズやねん。」
俺は、大先生の言っていることに何故か納得してしまっていた。
「あともう一つ、何かしらの出来事があればAちゃんはゾムに心開くはずや。なっ？ゾム、俺を信じてもう少し頑張ってみいひんか？」
俺は大先生の言葉をなぜか信じようとしていた。
しかし途中で疑問に思おう事ができ、聞くことにした。
「で、でも、その何かしらの出来事ってなんやねん。」
大先生は、二人で何処かに出かけるとか、、、。というが、
そんなの誘ったところで一ノ瀬さんがOKしてくれるわけない。
それを大先生に伝えると、確かに。と言いながら何かを考え始めた。
うーん。と自分は一ノ瀬さんを誘う方法を考えていると、
大先生にしては妙にいい案を出した。
「Aちゃんは勉強をよくするから参考書買いに行くときに一緒に行くとか。後は、、」
他にはないかあるか大先生は考え始める
すると大先生ははっとした顔をしこちらを向く。
「もうすぐ文化祭あるやんか。一緒に行こうって誘うとか。」
大先生は、本当に恋愛の時にだけはマジで役に立つ。
「それや、大先生！ほんまにありがとう。」
大先生は少し照れながらえへへといった。
「いえいえ、そんな大したことしてませんよ〜？」
二人でたくさん笑った後、俺は大先生の方を向いて、
「大先生、俺、頑張って誘ってみるわ。」
大先生は、おう、ゾム頑張れよと応援してくれる。
そうと決まれば、本気で頑張るぞ。
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作者名：黄色ピン | 作成日時：2023年10月29日 1時
