【d!】恋に落ちてしまったため【zm】 (ページ32)

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第三十一話ページ32

その言葉を聞いた瞬間、俺、シッマ、シャオロン、大先生は動きを止めた。

雰囲気が一気に悪くなったのを感じたのか、チーノがえ、なんかやっちゃいました?と気まずそうに声を出した。

ショッピ君も、どうしたんですか突然、と心配そうに聞いてきたため、シャオロンが少しでも雰囲気を明るくしようと、言えるところだけを簡潔に説明しだした。

「まあ、簡単に言えばな、ゾムが新しく別の女の子を好きになったんやけど、その女の子関連で色々問題が起きてな、、、。」

シャオロンが俺らの顔色をうかがいながら説明すると、

「え、ゾムさんが新しく好きになった女性って誰ですか?」

と、チーノが空気の読めない発言をした。

シャオロンは、えーっとと言いながら俺の顔を見てきたため、少し頷くと、気まずそうに名前を言った。

「えーっと、多分知らないと思うんやけど、一ノ瀬Aちゃんっていう子で、、、。」

そういうと、ショッピ君が少しビクッと体が動いた。

「え、今シャオさん一ノ瀬Aって言いました?」

ショッピ君が体を前のめりにしてシャオロンに聞いた。

「え、言ったけど、、、。」

そういうと、ショッピ君は俺の方をじっと見つめながら、

「え、ゾムさん、Aの事好きなんですか?」

と、ありえないといった顔で俺に聞いてきた。

え、まって、今ショッピ君、Aの事呼び捨てで呼んでた?

てか、ショッピ君、Aの事知ってるん?

色々疑問が出てきて、何を言えばいいのかわからなくなっていると、ショッピ君はハッとした後いつも通りのスンとした表情に戻って落ち着いて話し始めた。

「えっとですね、、、。まず、ゾムさん。貴方は本当にAの事が好きなんですか?」

ショッピ君が真顔で話しかけてきたため、少し驚きつつも俺は正直に答えた。

「まあ、はい。」

「その気持ちは嘘とかでたらめとか適当な気持ちじゃないんですか?」

ショッピ君は少し疑い気味で言ったため、俺はAに対するこの気持ちを侮辱されたような気がしたため、少し大きな声で言い返した。

「そんなわけないやろ!俺のこの気持ちは本物や!」

するとショッピ君は少しため息をついた後、スマホを見始めた。

そしてショッピ君は、スマホを見ながら俺に話し始めた。

「ゾムさんの気持ちはよー分かりました。Aの事が好きってことは、まあ、、、伝わりましたよ。でも、俺から一つ言わせてもらうとすれば、Aの事はあきらめた方がいいと思いますよ。」