【d!】恋に落ちてしまったため【zm】 (ページ30)

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第二十九話ページ30

「、、、ゾム?どうした。」

大先生は心配そうに俺に話しかけてくる。

「ええよ。別に。」

「えっ?」

「だから、別にええって。今のAが俺を好きになることはないんやろ?でも、明日はわからへん。」

大先生とコネシマ、そしてシャオロンはとても驚いたような顔をしていた。

「だって、そうやろ。今はグルッペンってやつのことが好き。でも、もしかしたら、明日にはやっぱ俺の事がすきってなってるかもしれへんやん?」

大先生は慌てて口を開いた。

「で、でも!Aは約2年近くグルッペンの事が好きなんやで?今更そんな簡単に別の人が好きになるなんて、そんなことは。」

「そんなの、俺がAを落とせばええだけの話やろ。俺がずっとアタックをし続ければ、いつかAは俺を見てくれるかもしれへん。実際、そのグルッペンって人は、Aにアタックをし続けてたら、Aも好きになってくれたんやろ?それなら、俺が言ってることも、絶対ないとは限らんやん。」

コネシマとシャオロンはニヤニヤしていた。

しかし、大先生だけは、慌てた顔をしていた。

「で、でも、もしそれでも、Aがゾムの事好きにならんかったらどうするん?そのうえ、グルッペンとAの間には、ビックリするくらいの深い絆みたいなもんがあった。あの二人は確実に運命の相手や!あいつらの周りにいたやつらは、みんなそう思っとった!俺だってそう思ってた。今だってそう思ってる!ゾムがAを落とすなんて無理や!あの二人は、出会うべき人やってん!」

「そんなんしらんわ。運命だとか出会うべき人とか言ってるけど、もしそれがほんとやったら、俺がこの手で消したるわ。そんで無理やりにでも俺とAを運命の相手にすればええやん。」

「でも。そんなうまくいくとは限らん!もし、もしそれで、うまくいかなかったら、ゾムの努力は全部無駄になってまう。そんなん嫌やろ?」

「だから、無駄にならない様に、俺が死ぬ気で努力すればええわけやん。」

大先生は、何が何でも、俺にAのことを諦めさせようとしている。

俺が言い返しても、また言ってくる。

一体俺はどうすればええのかわからなかった。

「、、、よう言った!ゾム!そうや、お前ならどんな手を使ってでもAを落としに行く。その気持ちさえあれば、なんだってできんねん!」

突然シャオロンが俺の肩を組み、話し始めた。

「シャオロン!」

「お前なら大丈夫やゾム!」

すると、何も話してなかったコネシマが突然話し始めた。