【d!】恋に落ちてしまったため【zm】 (ページ20)

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第二十話ページ20

「A、大丈夫か?」

大先生がAを少し揺さぶりながら話しかけていた。

『鬱。私どうすればよかったのかな?ねぇ、ねぇ。』

Aは永遠と何かをつぶやき続けていた。

大先生はAを軽く抱きしめながら背中を一定のリズムでポンポンとたたいていた。

俺は不安になり、Aに話しかけた。

「A?大丈夫か。」

そう声をかけると、大先生が聞いたことないような大きな声を出した。

「ゾム!!!頼むから今は、黙っといてくれへんか?」

そういうと大先生は、急いで電話を掛けた。

「プルルルル、プルルr「どうしたん大先生。」ロボロ頼む!急いでファミレスに来てくれ!」

どうやらロボロに電話を掛けたらしい。

「Aが、、、Aが!!」

「、、、今すぐ行くわ。」

すると電話は切られ、大先生は少し安堵の表情を浮かべていた。

俺、コネシマ、シャオロンは一体何が起こっているのかわからない顔をしてた。

少しすると、ロボロが少し小走りになりながらここに来た。

「はぁはぁ、大先生!Aがどうしたんや!」

「Aが、グルッペンの事、、、。」

ロボロはそれを聞いた瞬間、歯を食いしばり悔しそうで、悲しそうな顔をしながらAに近づいた。

「A大丈夫か?」

『、、、、。』

Aは返事を返さず、ずっとボーっとしていた。

ロボロは無理やりAと目を合わせ、大きな声で話しかけた。

「A!俺や!わかるか、ロボロや。」

するとAは、ロボロの顔を見た瞬間、涙がぼろぼろと流れ始めた。

『ロボロ、私、もう嫌だよ。これ以上、大切な人と離れるのは嫌だよ。』

ロボロはAを勢いよく抱きしめた。

「大丈夫や。俺や大先生は絶対離れて行かん。約束や。」

Aは泣きながら、なんで。どうして。と呟いていた。

ロボロはAに自分が着ていたフード付きの上着をAにかけて、大先生に話しかけた。

「じゃあ、A連れて帰るわ。」

「ああ、ロボロ、Aを頼んだ。こっちの事は任せとけ。」

大先生はロボロの瞳をじっと見つめながらそう言った。

ロボロは任せとけ。といった後、Aと一緒に帰っていった。

少し時間がたった後、大先生が俺らの方を見て、少しずつだが話し始めた。

「すまんな。少しびっくりしたやろ。」

そういうとコネシマが少し不安そうな顔で大先生に話しかけた。

「なあ一ノ瀬さん、どうしたん?」

そういうと、大先生は少し顔を暗くさせながら答えた。