【d!】恋に落ちてしまったため【zm】 (ページ17)

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第十七話ページ17

「大先生、お前オムライスにしたんや。」

シャオロンが大先生に聞いていて、俺は確かにと思った。

今まで大先生がオムライスをこういう場面で頼んだことを俺は見たことがなかった。

そのため、少し違和感を感じていた。

すると大先生は、少し儚げな笑みを見せながら話し始めた。

「俺、オムライスが、、、一番好きやから。」

シャオロンは、初めて知ったー。とあまり思っていた答えじゃなかったのか適当に返事をしていた。

するとコネシマが、じゃあ何で今までは頼んでなかったん?と聞いていた。

普通好きであれば、頼むはずだ。一体なぜと思っていると、大先生はふっと笑いながら答えた。

「最近は、オムライスにしたい気分やなかったから。」

俺は、大先生の返事さえも何か意味があるんじゃないか思ってしまうぐらい、普段と雰囲気が違って見えた。

その後は、俺がAと付き合っていたことについてシャオロンからめちゃくちゃ聞かれた。

コネシマはずっと笑いながら聞いていたが、大先生は一言も喋らず、ただ黙々とオムライスを食べていた。

シャオロンが、飲み物なくなったから取ってくるわと、席を立った後、コネシマが俺と大先生に話しかけてきた。

「それで、、、二人は俺らがいない間、何があったん?」

コネシマは俺と大先生の顔を交互にじっと見ながら話しかけてきた。

俺は大先生の方を見ると、少し気まずそうな顔をしていた。

「...なんや、そんな言いたくないんか?」

俺らは何も返事をしない。

それに呆れたのか、コネシマは、はぁーとため息をついた後、また話しかけてきた。

「そんなに言いたくないことなら、なんでここで話したん?俺とシャオロンくそ気まずいんやけど。まあシャオロンは何も気づいとらんかったけど。」

「でもまあ、どうせしょーも無い事なんやろうけど。はよこの雰囲気終わらせろよな。なんかむず痒いんや、この感じ。」

コネシマは頭がいいからか、これ以上話してもらちが明かんと思って、この話を終わりにさせた。

自分の言いたいことをしっかり言って、話をちゃんと終わらせた当たり、やっぱこいつはすげーと少し感動してしまった。

そんなことを思っていると、シャオロンが帰ってきた。しかし、シャオロンの横には何故か思っていもいない人がいた。

「じゃーん。スペシャルゲストの、一ノ瀬さんでーす!」

『こ、こんにちわ。』

「えっ、なんでAがここに、、、。」

俺が声を出すと、シャオロンがニコニコしながら話し始めた。