【d!】恋に落ちてしまったため【zm】 (ページ2)

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第二話ページ2

彼女に振られたため俺は何もしたくなかったが、無情にも時間は過ぎていく。

そのため、今日はいつも以上に準備などが大変だったが、何とか学校につくことができた。

幸い、元カノとはクラスが違ったため、そこまで気まずいということはなかった。

付き合っていたころは、同じクラスでないのをとても悔しがっていたが、

今は少し良かったと思っている。

授業などが始まっても何一つ話が頭に入ってこない。

まぁ、こんな日がたまにはあってもいいかと思いながらボーっとしている。

そんな時、突然

「鳥居！」

俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。

「この問題の答えはなにか、言ってみろ。」

どうやら俺は先生にあてられてしまったらしい。

今日は話を何も聞いていなかったため、とてもヤバい。

取り合えず俺は席を立ち、えーっと、そのー、と言い続ける。

先生は、こんなのも分からないのか？と言ってくる。

どうしようと内心汗だらだらの状態で突っ立っていると、

隣から、

『23』

と小さく聞こえた。

隣には、一ノ瀬さんというあまり話したことのない大人しい子が座っている。

今はその子をことを信じるしかないとおもい、

「えっと、に、23です。」

そういうと、

先生は、その通り、正解だ。座っていいぞ。と言われる。

俺は席に着き、隣の方を向いたが一ノ瀬さんは前を向いて授業を真剣に受けている。

あとでありがとうぐらいは言っとくかと思いながら、今度こそはしっかりと聞こうと前を向く。

キーンコーンカーンコーン、、、

チャイムが鳴り、授業が終わった。

一ノ瀬さんはかたずけをしていたため、俺は席を立ち一ノ瀬さんの前へ行き、

「あの、一ノ瀬さん。さっきは、ほんまにありがとう。」

そういうと、一ノ瀬さんは目をかっぴらき、驚いた顔をしていた。

そのあと、ああ、あれかという顔になり俺の目を見て

『全然いいよ。私が困ってそうだと思って言っただけだから。』

少しの笑みを見せて言った。

一ノ瀬さんの笑顔を初めて見た。

俺はその笑顔を見た瞬間、心臓がどきどきと鼓動をたて、

一言、こう思った。

あぁ、俺多分、一ノ瀬さんの事、好きなったんだ、、、。