空の街

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私の家には今座れるスペースが無いという事で須藤の家に行く事になって

改めて見ればシンプルな室内は男性の部屋という感じ
で、生活感はあるけどきちんと整理整頓されていて、
家に比べればやっぱり綺麗すぎる程で

奥には綺麗にベッドメイクされたシングル……ベッド


「っ、」

「Aさんって。」

「えっ！？」

「出来た〜運んで〜」

「あ、うん」


渡されたお盆にはハンバーグと付け合わせのサラダに
コンソメスープとジャガイモソテー……。


「前の朝食もだけど…本当に料理するんだね……」

「毎日じゃないっすけど」


缶ビールを持ってきた須藤は
今日は斜め向かいじゃなく隣に座って


「っ、」

「ソース？ケチャップ？」

「あ、じゃあ……ケチャップで」

「ん」


変わらない須藤に自分も呼吸を整える


「「かんぱーい」」


「って、須藤何でお茶？」

「車で送るんで」

「一人で帰れるよ、」

「帰れた事ありましたっけー」

「大丈夫だってば、一人で飲んでも楽しくないし…」

「じゃー……電車で送るんで今日は飲みすぎないで下さいよ？」

「だから一人で帰れるって」


改めて二人で乾杯すれば、須藤はビールを一口飲んで
ローテーブルにコトリと置いた。


「んでAさん、ちょっとまずい事になりました」

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