shp−2 ページ5
何だ？何が起こっている？
混乱している私を他所に彼の二又の舌は私の唇を優しく舐める。
ショッピさんの胸を強く押すとあっさりと彼は身を引いた。
「な、な、何するんですか！」
「何ってキスですよ」
「そ、それは分かってます！どうして突然……」
「そりゃああんなに熱烈に見つめられればねぇ？」
なんてことだ、本人にもバレている！
どうしよう、キスされたことで怒っていいはずなのに私の方が悪いのではないかという気がしてきた。
何も言い返せないでいる私に彼は耳元で囁いた。
「最高に気持ちええキス、したくないですか？」
ぶわりと顔に熱が集まるのを感じる。何を馬鹿なことをと言う気持ちと興味を惹かれている事実がぶつかり狼狽える。
そんな私の反応を了承だと捉えたのか彼は先程よりも遠慮なくキスをしてくる。
「んっ、ふ……んぅっ……」
「ん……」
彼の舌が私の唇を急かすようにノックする。躊躇いながらも結局好奇心に負けて薄く口を開いてしまった。
そして、もう何も考えられなくなった。
彼の舌が私の口内を蹂躙する。歯列を舐め私の舌を吸い上げそして彼の舌に扱かれる。
気持ちいい、キスがこんなに気持ちいいなんて知らなかった。
「はッ……はあ、はぁ……」
「んは、どうでした？」
「……予想以上、でした。めちゃくちゃ気持ちよかったです……」
「はは！そりゃよかった」
息が切れている私とは違い余裕綽々という顔で立っている彼。なんなんだこの違いは。
「あの、舌……ジロジロ見てすみませんでした」
「え？ああ別に気にしてませんよ」
「そう言っていただけると気が楽です……。それにしてもどうして突然キスなんか……？」
「……あんた、それに気が付かんほどアホじゃないでしょ」
余裕そうな彼の表情が崩れる。赤くなった耳、熱を秘めた瞳、そして突然のキス。
私の思考は1つの仮説で埋まってしまった。
「うそ、だって話したのだってほとんど今日がはじめてで……！」
「……世の中には一目惚れって言葉があるでしょ」
ああそんな、まさか。
「俺、あんたに惚れてんすよ」
こんなの逃げられない！
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爛々炯々(プロフ) - コメントありがとうございます！ciさんは待つ側が似合うなぁと思って書きましたので、かわいいと思っていただけて嬉しいです (5月3日 18時) (
レス) id: 941ba7a10b (このIDを非表示/違反報告)
犯罪者予備軍(プロフ) - なるほど弱々チノくんクソ可愛いくて好きです (5月3日 9時) (レス) @page34 id: 121e844a58 (このIDを非表示/違反報告)
爛々炯々(プロフ) - 闇の塩分さん» コメントありがとうございます！口調や彼ららしさを表現するのにはかなり苦戦していますのでそういっていただけて嬉しい限りです！かなりのんびりの更新になってしまいますが、ぼちぼち更新していきます！ (2022年8月25日 0時) (レス) id: d8421960c5 (このIDを非表示/違反報告)
闇の塩分(プロフ) - 初コメ失礼します！女の子が毎回可愛く書いてあって好きです！wrwrdの皆さんの口調というか、性格も掴んでて……私的にはtnさんのお話が好きです！これからも自分のペースで更新頑張ってください！(￣ー￣)ｂｸﾞｯ! (2022年8月24日 15時) (レス) @page9 id: f6e8056ac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爛々炯々 | 作成日時：2021年8月27日 0時
