zm−2 ページ32
「鳥井、くん……？」
「う、うん……」
そこには同じクラスの鳥井くんがいた。
全然気が付かなかった。そりゃ声も聞いた事ありゃあだ名も聞いたことあるわけだ！
いやまぁおかしなことではないんだけども、ここ、地元のお化け屋敷だし……。
って、いかんいかん、仕事しないと！
「えと、じゃあ一旦救護室までついてきてもらっていいかな、じゃない、いいですか？」
「おお、えと、わかり、ました？」
「お連れの皆さんもお願いします」
「は、はい？」
連れの人たちもよく見れば2人ほどは見たことある顔だ。
1人は知らないけども。
昨日は驚いた。
とりあえず鳥井くんに怪我はなくて、無事に帰ってもらったけど、これ教室で気まずいなぁ……。
カラリと教室の扉を開けて中に入る。
そこにはもう既に鳥井くんはいて、いつもの仲良しメンバーと話しているらしい。
ぼーっと眺めつつ私も席について友達に挨拶する。
「おはよ」
「おはよ、Aちゃん珍しいね、鳥井くんのこと見てんの？」
「んえ？あー、いや今日も元気やなと……」
「んふ、バイトおつかれ」
あげると渡されたチョコを食べていると友達は1人で話し出した。
「鳥井くんかっこいいよねぇ、ちょっと人見知りなとこあるけど、運動も得意やし、頭も悪いわけやないし？なにより顔がかっこええもん」
「あんた相変わらずやね……」
友達の鳥井くんを見つめている視線を追いかけてまた彼を見つめる。
この子は知らないんだもんな、鳥井くんめちゃくちゃビビりみたいやで。
あの時ちょっと泣いてたの、多分足ぶつけた痛みだけじゃなかったぽいし……。
バチリ
1人で昨日の彼を思い出していると思いっきり目が合った。
途端彼は少し顔を赤らめて目をそらす。
え？と驚く友達の声も耳を通り過ぎた。
今の何？え？もしかして昨日のこと、恥ずかしいの？ねぇ、そういうこと？
思いっきり視線を逸らして机に伏せた。
「それはちょっと、かわいすぎるだろってぇ……！！」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
メンバーは肝試しの4人を想定し書きました。
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爛々炯々(プロフ) - コメントありがとうございます！ciさんは待つ側が似合うなぁと思って書きましたので、かわいいと思っていただけて嬉しいです (5月3日 18時) (
レス) id: 941ba7a10b (このIDを非表示/違反報告)
犯罪者予備軍(プロフ) - なるほど弱々チノくんクソ可愛いくて好きです (5月3日 9時) (レス) @page34 id: 121e844a58 (このIDを非表示/違反報告)
爛々炯々(プロフ) - 闇の塩分さん» コメントありがとうございます！口調や彼ららしさを表現するのにはかなり苦戦していますのでそういっていただけて嬉しい限りです！かなりのんびりの更新になってしまいますが、ぼちぼち更新していきます！ (2022年8月25日 0時) (レス) id: d8421960c5 (このIDを非表示/違反報告)
闇の塩分(プロフ) - 初コメ失礼します！女の子が毎回可愛く書いてあって好きです！wrwrdの皆さんの口調というか、性格も掴んでて……私的にはtnさんのお話が好きです！これからも自分のペースで更新頑張ってください！(￣ー￣)ｂｸﾞｯ! (2022年8月24日 15時) (レス) @page9 id: f6e8056ac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爛々炯々 | 作成日時：2021年8月27日 0時
