ut−2 ページ16
ソファの端と端にお互いが座る。大きめだからか私たちの間には1人分の距離があった。
男の子……名前はなんて呼ばれていたっけ？鬱島くん？だったかな。彼は先程の会話以降下を向いてしまっている。
随分白い肌だ。運動部ではなさそう。着ている青いカーディガンが余計にその白さを強調している。髪も綺麗だなぁ、染めたことないのかな。あでもちょっと青色っぽい感じもある……？
「あ、あの……」
「うあ、すみませっ！あ〜……いたぁい……」
「え、大丈夫……です、か？」
ジロジロと不躾に観察していたのはバレていたらしく、小さく身動ぎした鬱島くんが振り向いた。
長い前髪に隠されていた瞳と目が合った瞬間、心臓とお腹がギュッと痛んだ。突然の痛みに体を丸める。
鬱島くんは初対面で失礼をかました私を心配してくれている。なんていい人なんだ。
小さくなって痛みを耐える私に、彼はまた声を掛け、何かを差し出した。
「あの、良かったらやけどこれ使う……？」
目前には、青いカーディガン。
また心臓とお腹がギュッとした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
伝わるかどうか……。というか作者だけの感覚の可能性も高いのですが、個人的に生理痛のお腹の痛みとときめいた瞬間のお腹の痛みって似てるんですよね。
それをネタにした短編でした。
読んでいて意味がわからなかった方はぜひそれを意識してからもう一度読んでいただければまだ理解出来るかもしれません。
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shp−君の一面→←ut−生理痛とときめきと青いカーディガン
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爛々炯々(プロフ) - コメントありがとうございます！ciさんは待つ側が似合うなぁと思って書きましたので、かわいいと思っていただけて嬉しいです (5月3日 18時) (
レス) id: 941ba7a10b (このIDを非表示/違反報告)
犯罪者予備軍(プロフ) - なるほど弱々チノくんクソ可愛いくて好きです (5月3日 9時) (レス) @page34 id: 121e844a58 (このIDを非表示/違反報告)
爛々炯々(プロフ) - 闇の塩分さん» コメントありがとうございます！口調や彼ららしさを表現するのにはかなり苦戦していますのでそういっていただけて嬉しい限りです！かなりのんびりの更新になってしまいますが、ぼちぼち更新していきます！ (2022年8月25日 0時) (レス) id: d8421960c5 (このIDを非表示/違反報告)
闇の塩分(プロフ) - 初コメ失礼します！女の子が毎回可愛く書いてあって好きです！wrwrdの皆さんの口調というか、性格も掴んでて……私的にはtnさんのお話が好きです！これからも自分のペースで更新頑張ってください！(￣ー￣)ｂｸﾞｯ! (2022年8月24日 15時) (レス) @page9 id: f6e8056ac4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爛々炯々 | 作成日時：2021年8月27日 0時
