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「最低だ……あの男最低だよ……」
翌朝、オスマンから1番離れた場所に座ったAは、隣に座るチーノの袖を掴む。チーノはそれが少し嬉しくて、あえてそのままにさせておく。
Aの目は真っ赤に腫れており、声はガラガラ。体のいたるところに歯型やキスマーク。一方オスマンは、満足気に笑って食事をしていた。もう、何があったかなんて子供でも想像できるだろう。
「もう、ムカついた。こっ酷い拷問してやる」
「囚人に当たるな」
いつものように食器を戻し、オスマンの近くを通らないよう、遠回りして食堂を出て行った。皆は、呆れ顔でオスマンを見る。
「Aがああなるって相当やぞ。何したん」
「え〜？分かんないめぅ」
とぼけたオスマンは、昨晩の事を思い出してクスッと笑い、胸ポケットから紙と筆ペンを出す。その場でサラサラっと外出届を作成すると、グルッペンに投げつける。
「Aの機嫌取り戻すために街でなんか買ってくる」
ピラピラと紙幣を見せびらかして、食堂を出て行った。結局、オスマンがどれだけ酷いことをしたのかは分からなかったが、とりあえずAが大泣きしたことは分かった。
そして昼。訓練場で指導をしていたシャオロンとコネシマにAから通信が入った。
『ちょっと拷問室来て〜』
「なんやねんアイツ」
「まぁ、行こうや」
以前のコネシマなら絶対に断っていただろう。だが、今は違う。嫌がるシャオロンを引きずって拷問室へ向かう。ガチャっと拷問室の扉を開けると、焦げた匂いが鼻を擽る。
「やぁやぁ。今から2人に面白いものを見せるよ。前に見せられなかったからね」
「嘘やろお前」
「……うわ」
2人してドン引きする理由は、Aが禍々しい器具に嬉々として男をぶち込んでいるから。ガチャっと鍵を閉めて、薪をくべると更に火が上がる。
次の瞬間、牛の鳴き声がした。
「え？」
「んふふ、面白いでしょ。これはファラリスの雄牛って言ってね。中に特別な管があるの。中に入れた奴の悲鳴が牛の鳴き声みたいに聞こえるって奴。因みに中は超高温だよ」
「よし、殴る。お前ホンマに……訓練中断させてまでこんなん見せよって」
シャオロンがボキボキと指を鳴らして近づいてくる。コネシマも、手助けはしないと言った以上、見守るしかない。
「え、シャオちゃんお気に召さなかった？ざーんねん」
「お前は女やから1発で許したる」
「え、本気じゃん。シャオちゃん生理？」
「A……っ!!!」
「許してよ〜」
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みかん - 一気読みしました！凄く面白かったです！ (12月15日 21時) (
レス) @page50 id: 23cbb9e2de (このIDを非表示/違反報告)
ほよん - みんな彼女を大切に思ってるんだなと思いました！とても面白かったです✨ (8月14日 14時) (レス) @page50 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
n - 久しぶりに神作読ませて貰いました！めっちゃ面白かったです！ (6月13日 12時) (レス) @page50 id: a313beec07 (このIDを非表示/違反報告)
ｎｎ - いい意味で鳥肌が立ちました、、！！めちゃくちゃ面白かったです！！ (2023年2月1日 23時) (レス) @page50 id: d2a3e7d3b4 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品も最高だったぁぁぁ!!!!!Ｒじゅーはちじゃないのでみられてうれしいです!!他の作品も見ますね!!!!! (2022年12月9日 20時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月9日 20時
