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「なんか、ごめんね」
グルッペンから預かった金を大量に叩いて買った装飾は、結構な量になってしまった。ショッピとチーノに荷物持ちをさせているのが、なんだかとても申し訳なくて、Aはいつもより高い肉の店に入る。
「やっぱAよな」
「Aさん一生着いてきます」
「現金だねぇ、君たち」
とはいえAも幹部だ。金は持っている。
「んふふ、いいね。後輩って」
「え？Aってトントンの次やろ？大体の奴が後輩ちゃうん？」
容赦無く肉を注文しながらチーノが聞く。ショッピは黙々と食べているが、内容は気になるらしく、ソっと耳を傾けている。
「まぁ、そうなんだけどさ。何年もあんな態度だからさー。可愛い後輩って感じじゃないよね」
「なるほど」
「ちょっと先輩っぽいこと言うならね。私みたいになったら駄目だよ〜？人に好かれるように生きなきゃ。私にはそれが出来ないからね。あ、すみません。これ追加でお願いします」
ショッピとチーノは、どちらにつくかハッキリしていない。コネシマ達のように、ハッキリとした意志を持ってAを蔑むのか、それともAには何かしらの理由があると信じてAの味方につくのか。
それを、Aは今決めさせた。自分には付くなと。
賢い選択をしろ。Aの味方につくことは、善人であっても賢者ではない。
「当然っすよ」
「俺ら馬鹿ちゃうんで〜」
「なら良かった。ほら、早く食べて！次ラーメン行くんでしょ」
楽しかった休日を終えて、夜はまた男の部屋を訪れる。今日はグルッペン。雑談だけでいいと言うので、グルッペンはこっそり隠し持っていた玩具をベッドの下に隠した。
Aとグルッペンが寝てもまだスペースのある大きなベッド。天蓋つきなのもグルッペンらしい。ベッドサイドランプだけをつけて、ポツポツと話す。政治の話。軍の話。仲間の話。
そして。
「ねぇ、グルッペン」
「ん」
「どうするの、私の見合いの話」
聞きたくなかった。そんな顔でグルッペンは色気ある息を吐き出す。布団の中で、Aの手を握り、Aの首筋に顔を埋める。
「……断れる相手ちゃうし、1回は会っとかんとなぁ」
「……うん」
「Aは、どうしたいん」
答えなんか分かっている。Aはグルッペン達から離れられない理由がある。でもきっと、納得してくれる理由では無いだろう。Aのこの症状は、一生背負わなければならない業なのだから。
「私は、皆と離れたくないよ」
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みかん - 一気読みしました！凄く面白かったです！ (12月15日 21時) (
レス) @page50 id: 23cbb9e2de (このIDを非表示/違反報告)
ほよん - みんな彼女を大切に思ってるんだなと思いました！とても面白かったです✨ (8月14日 14時) (レス) @page50 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
n - 久しぶりに神作読ませて貰いました！めっちゃ面白かったです！ (6月13日 12時) (レス) @page50 id: a313beec07 (このIDを非表示/違反報告)
ｎｎ - いい意味で鳥肌が立ちました、、！！めちゃくちゃ面白かったです！！ (2023年2月1日 23時) (レス) @page50 id: d2a3e7d3b4 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品も最高だったぁぁぁ!!!!!Ｒじゅーはちじゃないのでみられてうれしいです!!他の作品も見ますね!!!!! (2022年12月9日 20時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月9日 20時
