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拷問室の扉を開けると、コネシマがスパイ3人を拷問椅子に縛り付けていた。
「ありがと、コネちゃん」
「気色悪い呼び方すんなって！学習せんヤツやな」
「酷いなぁ。さてと、ぐっすり寝ているところ悪いけど、起きてもらうよ」
「……じゃ、頼むわ」
コネシマ達幹部は、Aのことが嫌いだ。大好きな仲間を欲のはけ口にされているから。どれだけそれを言っても、軽い態度でかわされるから。
だが、彼女の腕はみ認めている。間違いなく、自分たちにはできないことをしている。
A曰く、私の拷問はやり方さえ分かれば小学生でもできる。らしいが。その方法は教えない。
彼女の本気の拷問は、自分自身が1番辛いから。優しい彼らなら、心に深い傷を負うと知っているから。
バタンと拷問室の鉄扉を閉め、出て行ったコネシマは勉強のために、マジックミラーで部屋の様子を見ていた。
「起きて〜」
バシンとAが鞭でスパイ3人の腹を裂く。
「うお、」
「なんだテメェ」
「舐めてんのか？」
「はい、無駄口を聞かない！」
太い釘が足に打ち込まれる。聞くに耐えない男の絶叫が部屋に響く。その悲鳴でさえも精神を病む原因の一つ。見ているコネシマも、目尻をヒクヒクとさせている。
それから先のことは、描写できないほど惨いものだった。予定よりも2時間早く自白したスパイ達を一掃して、Aは後処理を始める。
「うへぇ、血だらけだ」
そこら辺に落ちている内蔵が気持ち悪い。1時間で清掃を終えたAは、拷問室を出た。血まみれの姿で軍内を闊歩していると、当然腰を抜かす兵士が現れる。
「……うわ、A」
「うわって何よ〜失礼な子〜」
瓶底メガネの奥で、目を細めてAを見るのはチーノ。Aとあまり関わりがなくて、嫌な噂しか耳にしないのであまりAを得意としない。Aは、明るい男だと聞いているから是非ともお友達になりたいものなのだが。そう簡単には行かなそうだ。
「じゃあね。シャワー浴びてくる」
「お好きにどうぞ」
シャワー室で血の匂いを洗い流し、匂いが強い石鹸で身体中を擦る。命が尽きると分かって初めて情報を吐き、懺悔の言葉を述べ、救いを求める。伸ばされた手を無慈悲に切り落とす瞬間。全てが脳裏に焼き付いて悪夢となって毎晩苦しめられる。そうなった時、すぐ隣に居る彼らが気づいて優しくなだめてくれる。
そんなグルッペン達が、大好きだ。
キュッとシャワーを止めて、服を着てシャワー室を後にする。
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みかん - 一気読みしました！凄く面白かったです！ (12月15日 21時) (
レス) @page50 id: 23cbb9e2de (このIDを非表示/違反報告)
ほよん - みんな彼女を大切に思ってるんだなと思いました！とても面白かったです✨ (8月14日 14時) (レス) @page50 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
n - 久しぶりに神作読ませて貰いました！めっちゃ面白かったです！ (6月13日 12時) (レス) @page50 id: a313beec07 (このIDを非表示/違反報告)
ｎｎ - いい意味で鳥肌が立ちました、、！！めちゃくちゃ面白かったです！！ (2023年2月1日 23時) (レス) @page50 id: d2a3e7d3b4 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品も最高だったぁぁぁ!!!!!Ｒじゅーはちじゃないのでみられてうれしいです!!他の作品も見ますね!!!!! (2022年12月9日 20時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月9日 20時
