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「汚らしいだと!?アンタこそ毎晩男を取り替えて遊んでる汚い女じゃないですか！」
「…そう。貴方達兵士からの印象はそうなんだね。まぁ、いいけど。私が風紀を乱しているのは事実だしね」
Aはシーバルを蹴りあげて距離を取る。
「グルッペンさんなんかよりも、気持ち良くさせますから」
Aにとってそれは禁句だ。Aの笑みが陰り、目にも止まらぬ速さでシーバルを縄で縛り上げる。拷問用の縛り方しか知らないため、シーバルにとっては少々キツい体勢だろう。
「グルッペンさん“なんか”？果たしてその言葉、我々国軍に所属するものとして適切なのかな。誰のおかげでここに居る？私の恩人を侮辱しないで。幹部に歯向かったことと、不敬罪。それ相応の罰が下る。覚悟しな。拷問室で会えるといいわね」
Aは、男を引きずりながら訓練場まで向かった。両手足を背中の後ろで縛って内蔵を圧迫する縛り方。その異様な光景を見た兵士たちは、呆然とその様子を眺めていた。訓練場の扉を開ける。その瞬間、Aに向かって銃が放たれた。
「おっと、何するのコネちゃん。危ないじゃんよ」
鋭い目でAを睨むコネシマは、煙を上げる銃を腰にしまい、Aの前に降りる。
「こっちのセリフじゃ。なんのつもりや？A。俺の可愛ええ部下に何してくれてんねん」
今にも殺しそうな勢いでコネシマが言う。罪悪感に苛まれた顔でシーバルは血を吐く。そろそろ臓器が辛いのだろう。そんなのは気にとめずに、Aはシーバルを踏みつけてコネシマを見上げる。
「ねぇ、コネちゃん。教育不足じゃない？第2戦闘部隊の副隊長ともあろう人が、幹部である私を襲ってきた。更には私やグルッペンを侮辱するような言葉を平然と吐き捨てた。どう、コネちゃん」
コネシマは義に厚い男だ。例え相手が嫌いな奴でも、ケジメはつける。仁義と言う言葉が似合う男だ。
「それはすまんかった。俺の方でよう言っとくから、コイツは許したってくれ。頼む」
Aに深く頭を下げて謝るコネシマ。ニッコリと笑ったAは、シュルシュルと縄を解いていく。
「分かったならいいよ」
コネシマは、知っている。もしあのままだったら確実にシーバルは地獄の苦痛を味わいながら死んでくことを。
「コネシマ隊長!!俺のせいで、すみません」
「部下の粗相は俺の責任や。気にせんでええ。Aも、ありがとうな」
「コネちゃんが私に頭下げて謝るくらいには大切な人なんでしょ。慈悲くらいかけるよ〜」
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みかん - 一気読みしました！凄く面白かったです！ (12月15日 21時) (
レス) @page50 id: 23cbb9e2de (このIDを非表示/違反報告)
ほよん - みんな彼女を大切に思ってるんだなと思いました！とても面白かったです✨ (8月14日 14時) (レス) @page50 id: 3ca2752c0f (このIDを非表示/違反報告)
n - 久しぶりに神作読ませて貰いました！めっちゃ面白かったです！ (6月13日 12時) (レス) @page50 id: a313beec07 (このIDを非表示/違反報告)
ｎｎ - いい意味で鳥肌が立ちました、、！！めちゃくちゃ面白かったです！！ (2023年2月1日 23時) (レス) @page50 id: d2a3e7d3b4 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品も最高だったぁぁぁ!!!!!Ｒじゅーはちじゃないのでみられてうれしいです!!他の作品も見ますね!!!!! (2022年12月9日 20時) (レス) @page50 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月9日 20時
