白い尾とあなたへ

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帰り道。いつも7人で帰っているけれど、今日はAと2人でほかの5人より少し後ろを歩く。

『私と一緒に走れなかったね』
kr「、、、走りたかった?」
『さぁ〜?』

思わず言葉が詰まって出てこない。なにか言おう、そう思った時。

br「おーいそこのきりやんとAさーん!」
『はーい?』
br「なかむが借り物リベンジマッチだって〜。きりやんと対戦〜」
kr「、、、いやリベンジでなんで俺だよ」
br「はやくーー」
『行っといで』

道路にクラウチングの姿勢で構えているnakamu。隣に並んだ瞬間、nakamuが勢いよく走り出す
kr「どんだけ体力残ってんだよ！」
曲がり角を曲がると、きんときが紙を2枚持って待ち構えていた
kn「はい、nakamuの方が速かったね〜。選んで?」
nkm「こっち!、、、【ぶるーく】っておい、いまさっき置いてきたんだけど〜!?」
なんて言いながら元きた道を振り返るnkm
俺も余った紙を受け取る。お題は、、、【今日一緒に走れなかっただーいすきな彼女さん】


kr「、、、、、は?え?」
nkm「あ〜！さっさと戻ってブルーク捕まえてこよー！」
kn「ゴールはこの先にいるスマしゃけのとこでーす、待ってまーす」
kr「おいおいおいおい、、、なんで知ってんだよ、、付き合ってること、、」
nkm「うるせぇ〜！置いてくぞ!」
kr「、、、はぁ、、戻るかぁ〜w」

なんだよ、こいつらにはお見通しかよ。もしかして気を使われたか?
角を戻るとゆっくり歩いてきていたぶるーくとA
kr「借りてもいいですか」
br「、、どうぞ〜w」
『え、何を』
Aの手をとる。ペースをAに合わせて走る。
『え、なに、へ?』

nkm「お手をどうぞ」
br「やだぁ〜、いけめーん!w」
あいつらもふざけながら追いかけてきてるな

kr「これ見て」
『これお題の紙?、、、な!?!?!』
kr「てことで、俺のだーいすきな彼女さん。ゴールまでよろしく」
『あいつらやってる事、、えっぐ、、www』

ニヤニヤしながらスマホを構えてるシャークんに、澄まし顔で手を横に伸ばすスマイルが見える。スマイルとハイタッチしたらゴールか。
Aと繋いでいる手と逆の手で、スマイルに勢いよくハイタッチする。

あとから負けたー！と言いながらスマイルとハイタッチするなかむとぶるーく。

kr「はあ、はあ、、、、ははwwwバレてたのかよw」
『気づいてんなら、言え〜！w 言うタイミング伺ってたこっちがばかみたいだろ〜！』

2人で文句を言い、7人で大笑いする。
体育祭よりも、今の方が青春っぽいな。

fin

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