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楽しげな会話に耳を傾けつつ、近くの壁に設置されている掲示板を眺める。普段あまり見ることのない掲示物には手の込んだデザインの施されたものから、誰かの落書きのような絵が描かれた勧誘のポスターが掲示されている。
一枚一枚時間を潰すように眺めていると、不意に教室の扉が開く音が聞こえた。
「あ」
音のした方を向くと、そこにはクラスでも一際目立っている野球部のシャオロンがゴミ袋片手にこちらを見ていた。驚いた様子で動きを止めているシャオロンに軽く会釈をすると、人当たりのいい笑顔を浮かべながらこちらに近づいてくる。
sha「同じクラスのAさんやんな…！何か用事でもあったん？」
『いや、ちょっと探索してた感じかな』
sha「いつもすぐ帰ってるイメージあったから珍しいなぁ思ってん。探索言うても、旧校舎あんまおもろいもんないやろ？」
『あんまり立ち入る機会ないから新鮮だったよ』
コミュ力の塊のようなこの男は、片手にそれなりに中身の詰まったゴミ袋を持ちながら話しかけてきている。私がゴミを捨てにくのを阻んでしまっているような気がして、少し申し訳ない気もする。
まぁ、彼から話しかけてきたのだから、そんな感情を抱く必要は筈なのだけれど。
シャオロンはふと何かを思い出したように目を見開いた後、ニヨニヨと目を細めて揶揄うようにこちらを見ている。そういえば私が先ほどの男子生徒に教室に残ってほしいと声をかけられた時、シャオロンが近くにいたような気がする。
若干彼の楽しげな表情に嫌な予感を抱えつつ、彼の言葉を待つ。
sha「そういえばアイツとの話はどうなったん？告白やった？」
『告白だったら今頃ここにいないけど』
sha「んふ、知ってる。アイツ幼馴染の子好きやって聞いてたし、今頃くっついて一緒に帰ってんねやろなぁ」
わざとらしく体をくねらせて青春だなんだと話しているが、今の私からしたらそれはため息をつくための材料にしかならない。
シャオロンは私の表情が浮かないことに気づいたのか、よければ相談でも乗るぞと申し出てくれた。正直彼に相談したところで解決の糸口なんて手に入らないとわかっているが、少しでも誰かに愚痴を聞いて欲しかった私は、その申し出に乗ることにした。
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どどまる(プロフ) - ゆずごろもさん» 細かな点に気づいていただけて嬉しいです！今作もよろしくお願い致します！ (1月25日 23時) (
レス) id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
どどまる(プロフ) - 箱の湯さん» 前作から…！ありがとうございます！今後も不憫な夢主ちゃんとの掛け合いをお楽しみいただけるよう、精進して参ります！ (1月25日 23時) (レス) id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずごろも(プロフ) - 口癖が完璧すぎて最早LOVEでふ (1月25日 22時) (レス) @page9 id: b79b00a0df (このIDを非表示/違反報告)
箱の湯(プロフ) - 前作を読んで影で密かに応援していたものです…！通知が来たことを確認して、今作品を拝読させて頂いたのですが…。夢主ちゃんのポジションが、不憫な学生の女の子という設定がとても好みで非常に美味しかったです…！！d!メンバーさんたちも同学年なのがいいですね…！ (1月25日 22時) (レス) @page8 id: 23839ce7d7 (このIDを非表示/違反報告)
どどまる(プロフ) - 田中さん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます…！今作も是非お楽しみください！ (1月25日 12時) (レス) @page4 id: 4c8d7d9c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どどまる | 作成日時：2024年1月24日 21時
