終わり ページ27
写真を送信し、
「もう私のキヨくんに近づかないで。」
と添えた。
既読はついているが、アイツからの返信は無い
勝った。完全に信じ込んでる！
アイツがキヨ君にあげた財布をゴミ箱に入れて置いたのも結構効いていると思う。
……財布の話をするキヨ君、嬉しそうだった
初めて会った日
「清川さんってオシャレですよね！」
キヨ「え、そうですか？ありがとうございます笑」
「はい！服も私物もすごく可愛いです。特にその財布とか！DIORのだし高そうだけど……」
キヨ「あぁ、この財布は俺も凄い気に入ってるんです。俺の大好きな人からの贈り物で…」
「……彼女さんがいるんですか」
キヨ「いえ！俺が一方的に好きなだけです笑いつかそうなれればいいんですけどね笑」
……ムカつく。
嫌な話を思い出してしまった。
私はゴミ箱に入ったソレを睨みつける。
ごめんね、キヨ君。また新しい財布私が買ってあげるから……あんな女の事忘れてよ。
キヨ「ーー、ーーー……」
？寝言？よく聞こえない
キヨ「……A、だいじょ…ぶか、」
「！」
起きたのかと思ったけれど、ただの寝言のようだ。
……寝ている時でさえA、Aって、本当に腹が立つ
とりあえず、もう結構時間は経ってるし起きた時の準備を……
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
「…誰？」
警察「前田彩澄さん。警察です。ドアを開けなさい」
……は？
キヨ「やっと来たか……」
「キヨ君！？いつから起きて、」
キヨ「とっくの昔に起きてたわ。話し合いで解決しようとしたけど、そっちがその気なら俺もそれなりの対処をさせてもらう。」
キヨ「………助けて下さい！ストーカーに襲われそうになってて…！鍵は空いてます！」
警察「電話をかけてきた男性の声だ！入れ！」
「っ…私は襲おうなんて！ただキヨ君からあの女を遠ざけようと！」
警察「その発言は、ストーカー行為を認めているとみなしてもいいですか？」
「う、……」
警察「……署まで御同行お願いします。男性の方も、少しお話をお聞きしたいので同行願えますか？」
キヨ「分かりました。」
こんなはずじゃなかったのに……！
キヨ「…"終わり"だな笑」
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作者名：ひじき | 作成日時：2023年12月9日 19時
